サバゲーにハマったのを機に電動ガンを買ったはいいものの、周りのエアガンと見比べると少し見劣るから性能アップしたい!でも愛銃をバラして部品を交換するのは怖い!
という人のために、部品交換なしでできるちょい足しカスタム(調整?)を紹介します。
初速が物足りない
カスタム初心者に多い勘違いは、勝つためにもっともっとと初速を求めることです。
確かにある程度の初速は必要ですが、勝てない原因が法規制値ギリギリの初速が出ていないからと考えるのは尚早かもしれません。
筆者なりの目安ですが、初速が80m/sを上回っている場合は、初速よりも自分の腕や精度を疑った方がいいかもしれません。
シールテープで気密アップ
一番手っ取り早いのはチャンバーパッキンの外側にシールテープを巻くことです。
シールテープで下図で丸く囲った部位からの空気漏れを止めてやろうということです。
シールテープを一周ぐるっと巻いたら引っ張ってちぎります。
すると87m/sだった初速が…
94近くまで上がりました。
今回は少し極端な例ですが、このくらい初速が上がることもあります。
その他にも気密を向上させることで初速を稼ぐ方法を色々紹介しています。関心がありましたらご一読いただけますと幸いです。
スプリングの嵩上げでちょっとだけ初速アップ
ICSやアークタウラスなど、メカボックスを分解しなくてもスプリングが取り出せる構造をしている電動ガンの場合、スプリングガイドにちょっとした細工を施すことで少しだけ初速を稼ぐことができます。
この方法はスプリングに強引にテンションをかけるため、確実に初速が上がりますが、0.2gで5m/s以上初速を上げようとするべきではありません。
あまりスペーサーを入れすぎると、ピストンロックという現象が発生します。ピストンロックを解除するためにはメカボックスを分解する必要があります。
メカボックスを開ければシリンダー容量をいじったりピストンウェイトを増やしたりして初速を稼げるので、上記のカスタムは不要になります。
サイクル・レスポンスが物足りない
放電量アップ(リポ化)
サイクル、レスポンスが物足りない。その動力源のモーターは電気で動いている。ならば電流量を増やしてワッテージを底上げしてしまえばいいというわけです。
リポバッテリーってどういう代物なの?という方はこちらをご覧ください。
その辺に転がっていた電動ガンをフルオートで撃ってみました。使ったバッテリーはHi-Tecの1200mAh 30Cと、Rapidfireの1100mAh 20Cバッテリーです。
理論値ではHitecの方は1.2×30=36A、Rapidfireの方は1.1×20=22Aの電流量となります。
7.4v 1100mAh 20C
780rpmなので、秒間13発くらいです。大体東京マルイの箱出し電動ガンくらいの感じですね。
7.4v 1200mAh 30C
こちらは秒間約15発という計測結果になりました。次世代よりもちょっと早いくらいの感じです。
Cレートが10変わるだけでこんなにサイクルが変わります。さらに放電量の多いバッテリーを使用すれば、銃への負荷は上がりますが性能も比例して向上します。
↓こちらは7.4Vバッテリーとしては超高出力なのでご利用はご計画的に。
精度が物足りない
精度が物足りないとき、いくつかの現象と原因が考えられます。
それぞれに簡単な処方箋があります。当然それらのインスタントな処方で高級カスタムガンに勝てるわけではありませんが、最低限の性能を確保することはできます。
50m先に当たらない
A. 諦めろ
惜しみなく時間とお金を費やしたその先に50mヘッドショットを実現する電動ガンはあります。
ですが、それは「昨日ショップで買ってきた銃にこのパーツを組み込んだらできるよ!」という代物ではなく、「このパーツをコンマ1mm削り、こっちに〇〇のグリスを塗って、あーしてこーして…」やっと手に入る一品です。
筆者も極限まで精度を高めるチューニングのレシピは分からないので、とりあえずマルイのパッキンと適当なチャンバーを突っ込んでいます。
その辺は高性能チューンを専門にしているショップの門外不出の技術です。
30m先に当たらない
30m先のマンターゲットに当たらないとなると少し考えものです。いくつかのケースに分けて考えてみましょう。
シューティングレンジで当たらない
シューティングレンジで真っ直ぐ構えているにもかかわらず弾が30m先のターゲットに当たらない場合、確認すべきは以下の3点です。
- ゼロイン、ホップ調整は30mで行なっているか
- 新鮮で高級な重量弾を使っているか
- ストックをしっかり肩に当てているか
ゼロイン・ホップ調整について
上のリンク先で図解していますが、BB弾は軽いので、狙った位置に飛ばすためにはホップアップをかける必要があります。
詳しい説明は省きますが、50mで合わせても30mのターゲットには当たりませんし、逆もまた然りです。
重量弾について
ここでいう重量弾は0.25g以上の重量の弾を指します。
味が違うとかではなく全然違う。ましてや結構前に開封して残っていた格安弾とかだと、100均で撃っているプラスチックのBB弾みたいな性能になっています。銃の性能の前にBB弾を見直してみてください。
ストックを肩に当てているか
ストックが肩に当たっていないと、引き金を引く度に銃口が四方八方へ行ってしまいます(上の記事で詳述)。
筆者はいつも最初の一挺選びに付き合う時は「最初はMP5KとかM4パトリオットとかのストックレスの銃は避けた方がいい」と言うのですが、これが理由です。
フィールド内で当たらない
シューティングレンジではしっかり30m〜40m先のターゲットに当てられているのに、フィールドでは弾が狙った位置に飛ばない場合には以下の3つの原因が考えられます。
基本的にフィールド内で「のみ」弾が当たらない場合は照準がぶれているか、バレルがぶれているかのどちらかです。
- 光学機器がブレている
- ハンドガードとバレルがガタついている
- フルオート射撃している
光学機器について
シューティングレンジではここを狙えば当たるのに、
フィールドで撃っているうちに弾がここへ飛んでいる
こんな時はかなり高い確率で光学機器がずれています。解決策は…光学機器を買い替えるしかありません。
安い方から、東京マルイ, Vector Optics, Evolution Gear, Novel Arms等は易々とずれないサイトを作っています。
ハンドガードとバレルのガタつきについて
ハンドガードががたついていて、銃を振り回しながら戦っていると弾が四方八方へ飛び散ってしまう場合、レシーバーの剛性不足とインナーバレルのガタつきが考えられます。
レシーバーの剛性不足によるインナーバレルの歪みは、廉価な樹脂製スポーツラインモデルの持病なのでどうしようもありません。
バレルのガタつきはインナーバレルにテープを巻くことで少し解消できます。(少しですが)
こんな感じでインナーバレルにテープを巻くことでアウターバレルとの隙間をなくし、バレルのガタを最小化することができます。
フルオート射撃について
セミオートで撃とう
リコイルのないスタンダード電動ガンであっても、ピストンの前後動やスプリングの動きによって微妙な振動は発生しています。
その振動が収まる前に次弾を発射すれば、次弾は前弾の振動に影響を受けた弾道になります。