【解説】DSG(ダブルセクターギア)の組み込みは案外簡単です

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高サイクルとハイレスポンスを両立するDSG。

興味があっても「上級者向けだよ」と言われて尻込みしている人も多いのではないでしょうか。

初心者においそれと紹介できるカスタムではありませんが、秒間50発以上の超高サイクルを狙わない限りは特別な技術や経験を要するカスタムではありません。

今回はDSGの組み方をさらっと紹介します。

注意

DSGカスタムは数あるカスタムの中でも、トップレベルに銃の寿命を縮めるカスタムです。

自己責任なのは当然として、マルイ純正メカボックスでやるのはかなりりリスキーです。

今回はやり方解説が目的なので、本気で長期間使いたい方は強化メカボをお使いください。

使う銃:東京マルイMP5A5

今回はマルイのスタンダードMP5で組んでいこうと思います。

メルカリで1万円以下で買ってきました。高級な銃に寿命を縮めるようなカスタムは施したくないですからね。

分解

今更MP5の分解はいいよという人は飛ばしてください。

ハンドガード先端のピンを抜くとハンドガードを外せます。バッテリーを脱着するときと同じですね。

フロントサイトのイモネジを外してフロントサイトを外します。

ホップアームにつながっている部品のネジを外します。

Oリングも外して、反対側からアーム(?)を引き抜きます。

チャージングハンドルをスポーンと引き抜きます。

後ろのテイクダウンピンを外すとストックが引き抜けます。

セレクターのネジを緩めていくと、セレクターが取れます。

モーターを取り外したらグリップ底部のネジも外します。ちょっと長いドライバーがいります。

配線を引きちぎらないようにグリップというかロアというか、この部分を引き抜きます。

ドライバーで指し示しているネジ、画面右上のネジ、アイアンサイトのネジを外します。

マガジンキャッチのネジを外します。

これでようやくメカボ、チャンバーが出てきます。これだからMP5のパッキン交換はめんどくさいんです。

メカボのネジを外すときは、どこにどれが使われていたか分かるように養生テープに乗せていくと便利です。

ご開帳。前オーナーがスプリングを替えたりグリスアップしたばかりみたいなので可能な限り使い回していきましょう。

使う部品

変える部品は最低限です。

今回はカジュアルにDSG組み込み「だけ」することが目的です。

DSGとタペットプレート

ギアもメカボもマルイの純正を使います。

もとい1万円以下で買ってきた銃にレトロメカボ等をぶち込むほど金満ではありません。

タペットプレートもDSG付属品を使います。とりあえず動くのでヨシです。

メタル歯ピストン

家に転がっていたので使うことにしました。

DSGカスタムをするとピストンの歯に強いテンションがかかるので、純正の樹脂歯だと欠けてしまいます。

スプリング

DSGはストローク量が少ないので、スプリングの力で空気のスピードを高めて初速を稼ぎます。

これまた家に転がっていたM120で様子をみます。

買い揃えても全部合わせて5000円くらいかと思います。

割れ対策とグリスアップ

結構綺麗だったのでメカボ掃除は省略しました。

割れ対策

メカボックスのシリンダールームの前部を、リューターで削って角を落とします。

地味にアークタウラスのメカボは箱出しでこの加工が施されています。

また、手で削るとAOE調整がとても大変なのでリューターはあった方がいいです。

グリスアップ

綺麗になったのでグリスを塗っていきます。

100均の筆で、歯1枚ずつ塗っていきます。

うすーくうすーく

シリンダー内部にはシリコングリスを指で薄塗りします。

地味にここの潤滑で初速が変わります。

タペットプレートにもシリコングリスを薄塗りして、レール上をスムーズに滑走できるようにします。

スプリングにも塗った方がいいらしいので塗っています。そんなに劇的な効果を感じたことはありませんが、おまじない程度にやっておきます。

ギアの組み込み・シム調整

セクターギアを乗せたらシム調整です。

ベベルとスパーはマルイを信じるとして、セクターを乗せたらいい感じ(直感を信じる)にセクターにシムを乗せます。

終わり?終わりです。ものぐさなので。特に写真で語ることもないです。

タペットプレート加工とAOE調整

タペット加工

セクターギアがタペットを引いたら、

次のタペットカムが来てしまう前にタペットプレートが前進できるようにタペットプレートをカットします。

SHSのDSG付属タペットプレートはすでにある程度カットされているので微調整で済みます。

ここは手で回しながら塩梅を見ましょう。

超高サイクルを狙う場合はタペットプレートの加工が非常にシビアになり、タペットスプリングもカットするのが定石です。

今回は30発/秒ちょいくらいでいいので適当です。目的はレスポンスアップです。

もとい、30発/秒くらいなら13:1のSSG(シングルセクターギア)で出せます。

「じゃあなんでDSGやってるの?」だって?なんでだろうね。

AOE調整

セクターギアが最前進状態のピストンの歯に水平に当たるようにします。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ギアの組み込み

シム、タペット、AOEの調整が済んだらメカボを閉めます。

なお、逆転防止ラッチにストローを挟むとメカボが閉めやすいです。

このツイートを見たときは感動して夜しか眠れなくなりました。

ついでに交換した部品

今回は中古で本体を買ってきたので、ヘッド系のパッキンが傷んでいるかもしれないと思い、シリンダーヘッドとピストンヘッドもセットで買っておきました。

気密漏れしているとスプリングをいくら上げても効果がないので…

合わせて1380円だったのでまあいいかなと思います。

DSGカスタム自体が故障上等なので、純正ヘッドを壊れるまで使いつぶすのもアリです。

さすがに中古に入っていたEG700でM120を引くのは無理があるので、家に転がっていたイナズマモーターを入れます。

ついでにSBDを取り付けました。

SBD自体は単価数十円で作れるのですが、筆者はめんどくさがりなのでまとめ買いしています。

下記記事は実際に作成されている方の記事です。

Airsoft97の店員さんいわくモーターはEG1000でもいいらしいです。

「別にイナズマ入れなくても引けますよ」って言われたことがあります。

あんたのとこの製品やぞ。でも逆にそういうところが信用できる。

いざドライブ

バッテリーは以前41PXで買った1100mAh 20Cの7.4Vリポが生きていたのでこれを使います。

性能的にはこれと大体同じです。

貧弱なバッテリーを使うのはひとえにTコネ化するのがめんどくさかったからです。筆者ははんだ付けという行為自体があまり好きではありません。

他の生きているバッテリーをゴソゴソしてみたらみんなTコネでした。MP5をTコネ化する場合、内部のコネクタもTコネ化しなくてはいけないので手間2倍です。嫌です。

では回してみましょう。

意外と簡単なDSGカスタム。無理のない範囲でみなさんもやってみては?

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