私たち消費者はわがままです。買い物をする以上、なるべく吟味して、なるべく安く、なるべく良いものを買いたいと思っています。
そのためにとりあえずでショップに駆け込んだりネットでポチったりする前に、一呼吸置いてどんな入手手段があるのか、それぞれにどんな特徴があるのかを理解しておきましょう。
筆者は気付いたら空っぽの財布と大きな荷物を持って秋葉原駅前で呆然としていることがよくあります。不思議なものです。なので今回自戒を込めて記事にします。
エアガンの販路
サバゲーグッズの入手経路は大きく分けて3つあります。これはパソコンでも何でも同じなのですが、今一度整理しておきましょう。
・通販
・個人売買
さらにそれぞれ新品/中古(個人売買除く)があるので、一つのエアガンを買うだけでも5つの販路が存在し、我々ユーザーはその中から自分にとってベストな選択肢を選び取らねばなりません。
以下でそれぞれの販路にどんな特徴があるのか解説します。
実店舗(新品)
まず誰でも思いつく実店舗での新品購入についてです。
メリット
サバゲーマーは基本的にすこぶるバカなので、お金を持って実店舗に行くと気を失い、ハッと気づくと右手には大きな布袋、左手には空っぽの財布を持っている生き物です。
筆者はもうエアガンを買うことに心理的な抵抗も何も感じなくなってきたので、フルグラをポチる感覚でエアガンを買うようになってしまいましたが、初心者は絶対に実店舗に連れていき、色々なエアガンに触れてサバゲーの魅力に触れてもらうようにしています。
デメリット
新品は中古よりも高いですし、実店舗は基本的にネットよりも高いです。
商品知識が豊富な従業員を雇用し、人が来やすい立地に店を構えて高い家賃・光熱費を払っているのです。これでAmazonの在庫に放り込みっぱなしで注文が来ればAmazon倉庫から発送するだけの通販より安く売れるなら魔法か犯罪を使っているとしか思えません。
とはいえ、実店舗は必ずしも全てが高額なわけではありません。
誰しもがミリタリーショップの近所に住んでいるわけではありません。店に行っても見事躊躇することに成功して何も買わずに帰ることもあります。
そうすると店まで行った交通費が丸ごと消えてしまいます。人によっては片道1000円近くかかることもあります。少しもったいないです。
実店舗(中古)
実店舗での中古品購入も選択肢に入れておいていいでしょう。実店舗は基本的に新品販売が商売の主軸なので、あくまでメリットとデメリットを理解した上でのおまけの選択肢となります。
「壊れたから買ったお店に持ち込んで直してもらう」という家電量販店のパソコン的なサポートは基本的にないものと思って購入しましょう。
売っているものは現状渡し、壊れたら自力で直すのが基本です。
メリット
実店舗での中古製品は本当に一期一会。今日の在庫が明日はないなんてことも日常茶飯事です。掘り出し物を見つけたら迷わずIYHしてそのままルンルンで帰ることができます。これが実店舗の魅力です。
これは新品と変わらない実店舗の魅力です。ネットで調べても出てこない情報、その商品がその価格で売られている理由など、詳しい店員に聞けば色々と教えてもらえます。
デメリット
最大のデメリットは得られる情報が限られることです。実店舗は物理的に情報や製品を展開できる空間が限られています。
特に前のオーナーに関する情報は個人情報に関わる部分でもあるのでセンシティブです。何かしらの瑕疵がある人が、前オーナー情報を伏せるためにショップに売ったのではないかと邪推もできてしまいます。
通販(新品)
少し慣れてきたり、欲しいエアガンが決まっている場合は通販で買うことが増えてきます。本稿ではそのような方よりも、最初の一丁を買うことを念頭にメリット・デメリットを解説します。
メリット
接客しなくていいし、一等地に店を構える必要もない。コストが低いが故に安いのが通販のメリットです。一方でエアガンは箱が大きく、配送料が高い製品のため、送料込みで考えると実店舗で買った方が安い場合も往々にしてあります。
通販で製品を探す場合、私たちはあらゆるサイト/ショップを同時に比較検討することができます。当然そのためにはショップを知っていなければなりませんが、基本的にはお目当ての製品あるのであればいくつかの安くてサービスの良さそうなショップに辿り着くことになります。
製品のスペックや価格を比較するとき、ショップに行くと店頭在庫の中で比較することになりますが、通販であれば世の中にあるエアガンほぼ全てを比較することができます。
ショップによって得意とするエアガンの在庫にはバラツキがあり、ショップに行けばなんでも比較できるわけではありません。あるショップには東京マルイのエアガンがほぼ全種類あるが、あるショップはLCTの在庫ばかりが充実している、ということもよくあります。
デメリット
通販(中古)
購入するにあたって、「その商品がその銃である」ということ以外何もわからないので、どこが調子悪くても自分で直せます!そういうの大好き!という人以外にはおすすめしません。
個人売買(中古)
最近はヤフオクだけでなく、メルカリなどのフリマアプリでもエアガンを購入できるようになりました。これによって昔よりもはるかにエアガンの流動性が高くなっており、いろいろな理由でエアガンを売買する人が出てきました。
売り方についてはこちらの記事をご覧ください。
メリット
意外かもしれませんが、エアガンの個人売買の中古市場は家電など、他の製品に比べてかなり健全です。個人売買のプラットフォームにある以下の三つの要素がエアガン市場においてはしっかり機能しているため、エアガン市場は比較的健全に保たれています。
・説明文
・コメント
「壊れたから売ったろ。バレへんやろ。」と思って売るとほぼ確実にバレます。
通販で販売側から記載されていること以上の情報を得ることは難しいですが、個人売買であれば商品の状態や出品の理由などを聞くことができます。
あと「お値下げ可能ですか」って聞くのやめろ。