サバゲーのプレイヤーをざっくりと立ち回りで分けるとアタッカーとデイフェンダーに分けられます。アタッカーは最前線をゴリゴリと切り開いていく人ですが、ディフェンダーについては認識が割れています。
本稿ではディフェンダーに期待されている役割と、理想的なディフェンダーの立ち回りを解説します。ちなみに本稿では復活なしのフラッグ戦を念頭に解説します。
ディフェンダー≠最後の砦
よくある勘違いですが、ディフェンダーは負け試合を引き分けに持ち込む要員ではありません。ゲーム開始からスタート地点のフラッグ付近に布陣して、前線の味方が崩壊して攻め込まれたときに敵を足止めする動きをディフェンダーの役割だと思っている人がいますが、これは間違いです。
その人たちが前線の戦闘に参加していれば味方の前線は崩壊しませんでした。前線を張るのはアタッカーの仕事じゃないのか?と思うかもしれません。それはその通りなのですが、アタッカーやディフェンダーという役割は立ち回りを完全に固定するフレーズではありません。
サッカーでもディフェンダーはシュートを打たないと決まっているわけでも、フォワードは守備をしないと決まっているわけでもありません。クマノミだってメスがいなくなると体の大きなオスがメスに性転換します。
ロールプレイを否定しているわけではないので、最後尾プレイがしたい場合はそれでいいと思いますが、戦術として最後尾を選んでいるのだとすればその認識を転換させることでサバゲーはよりエキサイティングになります。
ディフェンダー=攻撃の2列目
後方に陣取るのがディフェンダーでないなら何がディフェンダーの仕事なんだと思われるかもしれません。
そのためのディフェンダーの仕事は大きく分けて三つあります。
・攻めてくる敵の迎撃
・アタッカーの代打
ディフェンダーがいるからアタッカーが動ける
なので振り返っても誰もいない場合、自分が前に進んでも犬死にしてしまうため前に出ることができません。
ディフェンダーとしての仕事は援護射撃から始めましょう。
援護射撃で味方と撃ち合っている敵を引かせることができれば味方を動かすことができます。味方と連携して「それじゃ3発撃ったら進んでください!」などと声掛けをしあえることがあります。援護射撃を用いた連携はサバゲーの醍醐味の一つでもあります。
次は攻めてくる敵の迎撃です。
前線でアタッカー同士がぶつかれば当然どちらかが勝つので、味方が負ける場合も当然あります。そんな時にしっかりとけん制射撃や直接射撃をして敵を止めなければこちらの前線がどんどん崩れてしまいます。
サバゲーにおいて前線の裏側に入られるということは何よりも怖いことなのです。
それを防げるのはディフェンダーしかいません。
最後はアタッカーの代打です。
前線の味方がいなくなり、自分を追い越していく味方もいなくなったとき、ディフェンダーがアタッカーになります。別に故郷を守っているわけでもないサバゲーです。引き分けじゃ面白くないので勝ちに行きましょう。しかも、いざというときは代打をしてくれるディフェンダーがいるからアタッカーは突っ込むことができます。
臆せず持てる技術を総動員して敵陣を崩しにかかりましょう。
強いチームはディフェンダーがフラッグを取る
少し話がそれますが、ラグビーというスポーツがあります。2019年のワールドカップで日本中を大いに沸かせた松島と福岡のツーウィングはラグビーのポジションでいうとバックスに当たります。
最近結婚した稲垣などの大柄なフォワードが体をぶつけながら前線にボールを運び、スピードのあるバックスが相手のラインの隙間を抜けてトライするというのが近代ラグビーの攻撃の醍醐味です。ちなみに昔はみんなバックスみたいな動きをしています。
サバゲーも少しこれに似ています。もちろん、大柄なフォワードがトライラインまでボールを運べればいいのですが、それに対しては大柄なフォワードの守備が待ち構えています。サバゲーではアタッカーだけではフラッグまでたどり着くことができません。
そこでアタッカーが戦っている敵をディフェンダーが仕留めたり、最後の一押しをディフェンダーが行ったりします。
連携の取れている強いチームではアタッカーが最前線に入り込んで敵を牽せいしている間にディフェンダーが左右に回り込んで敵を倒します。そうするとアタッカーがさらに前進して・・・というプロセスを繰り返すことでチームは確実に勝利に近づくことができます。
まとめ
アタッカー/ディフェンダーという括りはゲーム中にその人が布陣するフィールド内の位置を示す言葉ではなく、プレイヤーの立ち回りを指す言葉です。
ディフェンダーが守るのは自陣のフラッグではなく、前進する味方と前線です。
ディフェンダーは状況次第でアタッカーとなり、敵陣を崩しに行くことが求められます。
以上、サバゲーでの立ち回りのご参考になれば幸いです。