サバゲーは激しい動きの伴うスポーツなので、怪我をすることもあります。それでも怪我はできることならしたくないし、装備で防げるならそれに越したことはありませんよね。
今回は筆者が使っている、フィールドのレギュレーションではまず案内されない装備を紹介します。中には安全グッズではないものもありますが、筆者が安全に寄与すると思う根拠あっての推薦です。
ちなみにどのフィールドでも絶対に必須なのがゴーグルです。
ゴーグルについてはおすすめ品を紹介した記事があるのでよかったらご覧ください。
それでは何に気をつければいいのかから見ていきましょう。
転倒防止
サバゲーで怖いのは被弾より転倒。
筆者はこれまで2回も目の前で人が転んで骨を折る瞬間を見ました。
嫌なもんなんですよ。威勢良くスタートダッシュを決めたお兄さんの腕が、数秒後にありえない角度を向いているのを見るのは。
というわけなのでコケないための装備を紹介します。
どうしてサバゲーの転倒は怖いのか
サバゲーマーからは転倒のリスクがあまりに過小評価されていると思うので、少し説明しようと思います。
転倒によるリスクは大きく分けて負傷と物損です。
負傷の中には擦り傷、切り傷、ねんざ、骨折などが含まれます。どれも嫌ですよね。
でもね、
お前ら銃を大事にしすぎ
サバゲーマーにとって命の次に大切なエアガン。
大事なのはわかる。
大事なのはわかるけど怪我してまでかばうな。
銃は直せるけど、変な形で固まった骨は治らんぞ。
もう若くないだろ?少なくとも18は超えてるだろ?
大怪我したら、もうあの頃のようには治らないんだよ。
という説教を挟んで本題ですが、サバゲー中の転倒の怖いところは大きく2点。
全力疾走中にコケる
サバゲー中に転倒する場合、大抵全力疾走中です。
日常生活での転倒に全力疾走中の転倒なんてほとんどありません。
せいぜい段差につまずくぐらいではないでしょうか?
ところがどっこい
これは筆者の友人が目の前でやらかしたパターンです。
「オイオイオイオイ」
「死んだわアイツ」
となれば楽なのですが、ゲームは中断するし、本人は内出血で顔真っ青だし、雰囲気もヤバいので絶対に回避したいです。
ちなみに筆者はこの時に「骨折すると内出血で貧血を起こすので立てなくなる」という学びを得ました。
両手が空いていない状態でコケる
サバゲー中は両手でエアガンを持っているので、両手が塞がっています。
転倒するときもそれは同じ。
足がもつれて倒れ込む刹那、転倒する運動エネルギーと銃の価格を天秤にかけて、適切に安い方が壊れるような動きを取れる人なんていません。
大抵「アッ」と思った瞬間にはすっ転んで銃は泥だらけ、体は傷だらけです。
両腕が塞がった状態の怖いところは、胴体や頭が全力疾走の運動エネルギーをもろに受けることになるところです。
平たくいうと風雲たけし城のクソ理不尽な飛石アトラクションみたいなことになります。
普通に危ないよなこの企画。
ブーツ
コケないこと、足滑らぬこと、足捻らぬこと、踏み締めること
サバゲー森でするとき、それが一番大事
なのでまずは足元をしっかり固めましょう。
プレキャリ?チェストリグ?そんなのあとあと。ゴーグルとフェイスマスクを買ったら次はブーツに投資です。
ずっこけて骨折した友人を家まで送り届け、そこから全装備を担いで電車で帰った筆者が言うんだからこれはマジです。
事前の準備運動はもちろん欠かせませんが、どんなに準備運動を念入りにしていても、最後の最後で靴が地面をとらえてくれなければ元の木阿弥です。
ド定番はメレルのMOAB2。
筆者はCMPという無名メーカーのよくわかんないブーツを使っていますが、これが意外と壊れません。これいいぞ。
足首サポーター
この記事を読んでいる方はちゃんとしたブーツを使う必要を理解されていることと思いますが、その内部、足首の保護までは思い至っていない方も多いのではないでしょうか?
捻挫は地味な負傷ですが、1日のサバゲーを棒に振ってしまう事故です。
しっかりしたシャフトがついたブーツを履いていれば、ある程度捻挫を防ぐことはできます。
しかしブーツの堅牢性と軽量さはトレードオフ。
ガッツリした登山をするわけではないから、サバゲーで使うブーツはトレッキング用のカジュアルなものにしたいですよね。
そうすると今度は堅牢さが犠牲になる…というジレンマを克服するアイテムが足首サポーター。
登山用のブーツだと重いから軽いのにしよう。でもそれだと少し安全性に不安があるなあという人にはうってつけです。
スポーツタイツ/スパッツ
次点で転倒防止に有効なのはスポーツタイツ。
ランニングしてる人がよく履いてるアレです。
なぜこれがサバゲーの転倒防止に有効か解説します。
上で紹介したタイツはいわゆる「着圧タイプ」と呼ばれるもの。
脚に圧をかけることで下半身の新陳代謝を促進し、重力に逆らって心臓に戻る血流をサポートするタイプです。
疲労が軽減されれば脚がつったり、痙攣したりするのを避けることができます。
目の前に障害物があるときの「予想に反して脚が動かない」という事故を避けることにも役立ちます。
また、血行促進はサバゲーという特殊なレジャーと相性の良い効果です。
サバゲーは「5分から10分全力で走りまわり、10分休む」というサイクルで進みます。
そうすると、せっかく温まった筋肉が休憩時間に冷え切るという現象が起きます。
その結果は疲労と負傷リスクの増幅。
結論としては、普段運動不足気味な人に向いていると言えるでしょう。
一方でサポートタイプと呼ばれるタイツもあります。
サポートタイプは重要な箇所をピンポイントでテーピングのように支えてくれるタイツ。
上で紹介したモデルは膝のサポートをしっかりするタイプです。
バリケードからピークするとき、駆け込んで止まるとき、サバゲー中は膝に負荷のかかるシーンが多く存在します。
「その瞬間」は唐突にやってきます。
膝に抱えた爆弾が破裂した瞬間、脚はいうことを聞かなくなり、崩れ落ちる視線の先、地面が迫ります。
サポートタイプのタイツは「その瞬間」を遅らせてくれるアイテム。
膝に不安のある人は装着しておくべきアイテムと言えます。
擦り傷、切り傷防止
サバゲーフィールドはマックのプレイランドではないので、怪我に直結する構造物目白押しです。
万全を尽くしても転倒を防げないこともしばしば。
転ばぬ先の杖は用意しましょう。それがグローブとニーパッドです。
グローブ
もうね、黙ってこれ使っとけばええねん
バリケードのささくれ、地面の枝、振り回した先の壁。
サバゲー中は手を傷つけるシーンがたくさんあります。
ここではド定番のメカニクス MPACTを推奨します。
今ではフィールドでの利用者が一番多いグローブだと思います。
決して安いとは言えないグローブですが、費用対効果は抜群。
目の細かい生地は諸々から手のひらを、背面のラバーは被弾時のダメージから指を保護してくれます。
近距離での指先への被弾はシャレにならないほど痛いので、筆者は指抜きグローブよりも保護を優先してMPACTを推します。
サバゲーは上達するほどに被弾箇所が顔と手に集中するようになるので、中級者以上にはますますグローブの重要性が高くなります。
ニーパッド
ニーパッドは膝立ちでの射撃時に膝が痛くならない装備。というのが一般的な理解です。
しかし、サバゲーでニーパッドを装着することによって得られるメリットはそれだけではありません。
「いつでも膝立ちができる」という安心感には変え難いメリットがあります。
地面がゴツゴツした粗めの砂利の場合、素足で膝立ちするには少し抵抗がありますよね。
無理な姿勢をすれば足をつったり、腰を痛めたりするリスクが高くなります。
ましてやサバゲーマーの大半は非アスリート。「無理」のラインを把握していない人がほとんどです。
不要な怪我を防ぐためにも、しっかり膝立ちできるニーパッドは有用なのです。