電動ガン用のカスタムモーターってたくさんありますよね。
どれもハイスピードやハイトルクを謳っていますが、実際のスペックは使ってみないとわからない。
とはいえ使ってみたところで「体感」以外で差を計るのが難しいのが悩みどころです。
というわけで今回はなるべく安い素材でモーターのスペックを計測できる環境を作っていこうと思います。
筆者のスタンスは「ないなら代用、代用品がないなら自作。自作できないなら買う」です。
慣らし器を作る
モーターは慣らし運転が大切だと言われています。
車の暖気運転みたいなものですね。
慣らし運転は3Vくらいの低電圧で一定時間モーターを回します。
そのためには安定化電源を使う人が多いのですが、
この用途であれば30Vもの電圧を出せる必要はないので、乾電池で運用するキットを自作していきます。
予算は500円です。
必要なもの
まずは乾電池です。適当な単三電池を買ってきます。
1.5Vの乾電池2本直列で3Vです。
続けてスイッチ付きの電池ボックス
あとはモーターに繋ぐコネクター。
筆者はここをすぐ折るので100個単位で買っています。
組み立て
組み立てというほど大仰なことではありません。
電池ボックスから伸びている配線をちょっと剥いて、ファストン端子を圧着するだけです。
できました。超廉価版慣らし運転器です。
モーターと繋いだらスイッチをつけて放っておきましょう。
乾電池のトルクだと回り出しが渋い場合があるので、手でピニオンギアをクイっと回してあげると元気に回り出します。
スピード計測器
モーターの空転速度=サイクルを計測する環境を作ります。
計測器ばっかりは買わないわけにいかないので買ってきました。
必要なもの
まずは計測器です。2500円くらいで買ってきました。ちゃんと測れることを祈ります。
あとは適当な銃。本当になんでもいいです。
最悪、メカボとグリップだけでもいいです。
組み立て
まずはモーターのスプリングを取り外します。
次に回転計に付属している計測用シールを細く切ります。
切ったシールを、計測面(粘着面じゃない方)がピニオンギアの方を向くようにして、ビニールテープで巻き付けます。
剥離紙は外さず、そのまま使うのがポイントです。
外してしまうと、回転の遠心力に耐えられずにシールが千切れてしまいます。
あとはモーターをグリップから出ている配線に繋ぎ、回転計のレーザーを照射しながら回します。
ね?簡単でしょう?
トルク測定
モーター選びで一番厄介なのがトルク測定。
外部装置で計測するだけでは数値化できないので、感覚的になってしまいがちなポイントです。
ここは大門団長が以前されていた計測方法を丸パクリします。
プライドはないのかと聞かれたら食い気味に「ないです」と即答します。
検証に使うメカボは箱出しのマルイver.2メカボをちょっとだけいじったもの。
箱出しで全然OKです。
何かと検証用に使っている、普通極まりないメカボです。
ご自身で試される場合、メカボはプリコックさえされていなければなんでもいいです。
グリップとモーターだけ取り付けて回してみます。
計測は音で行うので、手元のmacbookにインストールしているaudacityを使いました。
デカい音が鳴っているタイミングが、ピストンが前進したタイミングです。
音の鳴り始めからピストン前進までの時間が短ければ短いほどレスポンスがいいということになります。
以上が私のモータースペック計測環境です。
高額な機材を揃えなくてもできることは結構あるので、みなさんも手元製品の性能測定にやってみてはいかがでしょうか?