サバゲーの技術は星の数ほどありますが、すべてに通底するのは適切に体を使うことです。
索敵、撃ち合いすべてにおいて、適切に荷重をコントロールすることで優位性を積み重ねていくことができます。
銃と体を一体化しよう
電動ガンは軽いものでも約2kgあります。長さは70cm以上あり、てこの原理によって2kgの米袋を持つよりも大きな負荷が体にかかります。
この状態で機敏な動きをしなければならないので適切な身体の使い方が求められるわけです。
最初に銃を思い切り体に引きつけましょう。
フォアグリップ、ハンドガード、マグウェル、なんでもいいです。銃を構えたら掴める部分を掴んで身体の方へ強く引き寄せてください。
銃を身体に密着させるほど、力点が支点に近づいくので相対的な銃の重量が軽くなります。

銃の体感重量が軽くなれば、より激しく銃を振り回したり長時間疲れることなく銃を構えられるようになります。
そうするだけで敵がバリケードから現れた時に対応できる確率が格段に跳ね上がります。
重心を一定に保とう
銃を持ったとき、人の重心は何も持たずに立っているときよりも前方に移動しています。この移動した重心をずらさないようにすれば、何も持っていないときと同じように動き回れるようになります。

重心は黄色い線のあたり
重心が動いてしまうと、先述した「銃を適切に引き付けた状態」へ戻るのに時間がかかってしまいます。
敵を狙うときには頬付けをして、サイトを覗いて狙いますが、重心がずれてしまうと同じ動作をしてもサイトの位置に視線を持っていくことができなくなります。
重心のずれは2秒弱で修正できますが、とっさの撃ち合いではその2秒が命取りになります。
コツはシンプルです。ストック底部の一点を脇にあてた状態で、腕に感じる重量が変わらないように動いていれば重心は基本的にずれていません。
体幹を使おう
最後に本題の体幹を使ってサバゲーを有利に立ち回る方法について解説します。
銃を持つと重心は赤い矢印の方へ引っ張られます。

常に体幹で重心を保つようにすることで索敵と撃ち合いが有利になります。
体幹を使わずに索敵しようとすると、上半身の横移動に合わせて足もズルッと動いてしまいます。

こうなるととっさに上半身をバリケードから引っ込めるときに足が取り残されてしまいます。そうなると足は無防備に露出したままになってしまいます。つまりヒットします。
そこで背筋の出番です。背筋を使って上半身だけを横に傾けてみましょう。この動作をリーンと言います。

背筋に力が入った状態の人体には復元力が働いており、体は自然と上図左側の状態へ戻ろうとします。つまり、上半身は体軸側に引っ張られた状態になっているため、バリケードから体を出した状態が危なくなれば素早く元の場所に戻れるということです。
足も一緒に出てしまっているパターンでは被弾面積が顔、手、足に及んでいるのに対して、上半身をリーンするパターンでは胸から上しか被弾しません。
被弾する時間と場所を最小限にするスキルの一つが重心の意識と体幹を使ったボディコントロールなのです。