サバゲーの必須アイテムの一つ、グローブ。
あまりお金をかけたくない装備ですが、「手」というあらゆる操作を行う部位を守る装備なので、安物買いの銭失いはしたくないものです。
法定初速内のBB弾を被弾しても痛いだけですが、木材の角に指をかするとパックリと切れます。それを防いでくれるのは他でもないグローブです。
本稿ではいろいろな安全装備の一環として、グローブのおすすめを紹介します。
格安グローブの宿命
市場にはメカニクスやオークリーのレプリカグローブが、大量に格安で出回っています。
それらを使うこと自体は否定しませんが、格安グローブは絶対に高級グローブに敵いません。
格安グローブは縫製の精度が低く、伸縮性・通気性・剛性が乏しいためフィット感が低いです。フィット感が低いことでグローブの中で手が滑り、適切な位置で銃をホールドしづらくなります。また、リロードやハンドガンへの切り替えなどで細かいストレスが発生します。
それらのストレスは承知の上で安いグローブを使い、浮いたお金で別の装備を買うという判断はもちろん是々非々で行うべきですが、安くて完璧なグローブは存在しないということだけはご理解いただきたいと思います。
良いグローブは軽く、涼しく、強く、しなやかです。
軍手(選外)
筆者も初めてのサバゲーは軍手でした。
地面に手をついたときに石などで手を切らないこと、バリケードなどのささくれが直接手に当たらないことは軍手でも最低限満たしてくれます。
しかし、軍手は番手の細かいものでもその他のグローブに比べれば柔らかく縫製の目も粗いため、フィールド上の負傷リスクを完全には排除してくれません。
そもそも軍手は軽作業時に火傷・汚れ・滑りから手を守るために装着するものなので、サバゲーのように衝撃・擦過・刺突を想定している製品ではありません。
これ以降が本命のグローブになります。
ワークマン 忍レンジャー
サバゲーマーの味方ワークマン。みんな大好きワークマンからサバゲー界への刺客です。
忍レンジャーは公式がサバゲーにも使えると謳っていることもあり、ミリタリー色を意識したデザインになっています。
また、忍レンジャーは本革のため耐久性が高く、質感もかなり高級感があります。
そして驚くべきは980円というその価格!
手の甲側はポリエステルで、被弾のダメージ軽減はあまり期待できませんが、手の平の防護と滑り止めには十分な性能です。
しかも多くのサバゲーギアが海外の男性基準のサイズで作られている中、日本市場を前提に作られたワークマンのグローブは女性など、手の小さい方にもフィットする製品です。
パイロットグローブ(レプリカ)
「サバゲー グローブ」で検索すると真っ先に出てくるのがこのタイプのグローブ。見た目もミリタリーっぽく、グローブとして求める要件は兼ね備えています。
おまけに手の甲と指に樹脂のプレートが入っているので被弾時の痛みをかなり軽減してくれます。
だいたい2000円弱ぐらいから購入でき、サバゲーにおいては大きなストレスなく使用することができます。
しかし使っているうちにだんだん不満が出てきます。このタイプのグローブによくある不満は以下の通りです。
- ほつれまくる
- 随所が硬い
- 手の平部分がボロボロになってくる
「まあ2000円だし」と割り切ってガンガン買い替えていくつもりなら悪くない選択肢です。
ちなみによくバイク用と書いてありますが、絶対にこんなものでバイクに乗ってはいけません。バイクの運動エネルギーとアスファルトの摩擦係数をなめてはいけません。
パイロットグローブ(本物)
先述したレプリカグローブとは異なり、こちらは本物です。
造形は似ていますが、作りは完全に別物。縫製の精度、しなやかさ、剛性などどこを取ってもレプリカの上位互換です。
お値段は張りますが、何をするにも万能です。お金があるなら買ったらいいと思います。筆者は貧乏なので、何度か借りて「うわーいいなーこれ!いいなー!」と言いながら後述のMechanixを使っています。
Mechanix Wear
0.5mm
サバゲーグローブの鉄板Mechanixグローブ。
柔らかく、滑りにくく、しっかりとした防護性能から高い人気を誇ります。
そもそもMechanixのグローブは作業用グローブで、サバゲー特化の製品ではありませんが、サバゲーで酷使しても破れない堅牢さやグリップ性の高さなどからサバゲーマーの絶大な支持を集めています。
摩擦やトゲなどに対してはめっぽう強いグローブですが、耐衝撃性能は考慮されていないので、BB弾を被弾すると軍手と同じくらい痛いです。それが気になる方は次のM-PACTがいいでしょう。
M-PACT
M-PACTグローブはMechanixのタクティカルモデル/フラグシップモデルです。
手の甲と指にラバー加工が施されており、これが被弾時に手指を怪我から守ってくれます。
特に室内フィールドやCQBフィールドなど、交戦距離が短いフィールドでは、上達するほど至近距離で手と顔に被弾することが増えていきます。むしろそれ以外の場所に被弾しなくなります。
そんな時にM-PACTグローブはしっかりと手を守ってくれるので、ミリタリー派・CQB派というプレイヤーから高い人気を集めています。
迷ったらこれでいいと思います。絶対に後悔しません。
5.11 TAC A2
プロ御用達の5.11からはTAC A2のご紹介です。サバゲーに求める条件を全部ブチ込んだような夢の一品。
お値段相応のパフォーマンスです。5.11は実銃のシューター向けに作られているので、グリップ性最優先。グリップ面が滑らないこと、グローブ内で滑らないことを追求して作られた製品です。
いささかサバゲーにはオーバースペックな感もあるので、これは完全に好みで選ぶといいと思います。