何回かサバゲーに参加すると、周りとの技術差もさることながら装備差を体感するようになります。
遠距離の撃ち合いで相手は一発で当ててくる
グレネードでかく乱された
近距離戦で相手の動きが素早い
敵の隙が少ない
目つぶしされた
戦術装備を買う順番
装備によってタクティカルアドバンテージ(戦術的優位)を獲得しましょう。上から下に向けて、使用頻度別に装備を挙げてみました。
自分が好きな戦い方と相談して購入する順番を変更しても問題ありませんが、光学サイトは常に使うものなので最初に購入することをおすすめします。
ちなみに筆者は「AKはアイアンサイトで使うのが『粋』ってもんじゃろがい!」と頑なにアイアンサイトを使っていた時代がありましたが、その後光学サイトを載せたら世界が変わりました。
光学サイト
光学サイトは素早く、的確な照準を可能にしてくれる基本的なアタッチメントです。
FAMASやP90など、アイアンサイトが極端に高い位置に配置されている銃以外では首を傾けずにアイアンサイトをのぞき込むのは困難です。また、アイアンサイトでの照準は銃身で視線が遮られてしまうことも光学サイトのアドバンテージになっています。
狙うべき価格帯
光学機器はレプリカから実物(実際の部隊が実銃に搭載するサイト)まで多岐に及んでおり、価格帯も3000円以下から10万円以上までと、広い価格レンジのある商品です。
初心者が最初に買うべき光学サイトの価格帯は、ずばり6,000円~15,000円です。
5,000円台までの光学サイトも一応使えるには使えますが、価格相応に様々な問題があります。
- サイトの光量が足りない
→西日や真夏の昼間などにサイトが見えなくなります。 - レンズが暗く、室内や夕方に何も見えなくなる
→レンズ自体がサングラス越しのように見えます。 - 使っていると照準がずれてくる
→朝照準を合わせても昼過ぎには当たらない… - 振り回すと電源が落ちる/壊れる
→粗悪品あるあるです。銃は振り回すものです。 - そもそも照準調整機能がない
→コスプレ用です。2,000円台あるあるです。
一方で2万円以上のサイトはお金に余裕があれば買うべきでしょう。それほど予算があるのであれば何も言うことはありません。予算が限られているのであれば光学サイトは1万円程度に抑えてその他の装備にお金を回した方がいいと思います。
オープンドットサイト
初心者が手を出しやすい商品だと東京マルイのマイクロプロサイトに代表される、コンパクトなドットサイトです。
以上からお分かりかと思いますが、オープンドットサイトは閉所や近距離戦で真価を発揮するサイトです。
デメリットは明るい部位にレティクルを投影するため、明るい環境では相対的な光量が足りずに見えづらくなりがちなことです。
ハンドガンに載せられるのも確かにメリットですが、実際のところハンドガンにサイトを載せることによるタクティカルアドバンテージは微々たるものです。
チューブタイプサイト
一方で弱点はサイトを除くと視野が限定されてしまうこと。ここはトレードオフなので、実店舗で比べることをおすすめします。
どのようなサイトを使うかは完全に趣味の世界なので、憧れの部隊などに合わせて選ぶといいでしょう。
ちなみに筆者の愛用品は上図のvector opticsの品です。
スコープ
ドットサイトとは別の製品軸にスコープがあります。スナイパーライフルの上に載っているアレです。
有効射程がせいぜい50mのサバゲーにおいて数百メートル先を狙えるスコープは戦術的には不要ですが(ロマンはすごくあります)、最近では近距離戦でも使用できるスコープも出てきています。
また、スコープにはドットサイトにはないアドバンテージもあります。
最近では等倍スコープも市場に流れているため、タクティカル派のプレイヤーもスコープに手を出すようになりました。
光学サイトを使うメリット
以上が光学サイトの大まかな区分けですが、光学サイトには敵を狙いやすくなる以外のメリットも多くあります。
技術が向上する
サイトを使うとより精密射撃がしやすくなり、一発目から狙ったところに弾を飛ばせるようになります。
アイアンサイトを使っていると、弾の飛んでいった先を見ながらだんだんと照準を修正する人がほとんどですが、サイトを使えば最初から敵に照準を合わせることができます。
それと同時にプレイヤー自身が「最初から照準を合わせるように」なります。この意識が射撃技術の向上に大きく寄与します。
メンテナンスしやすい
光学サイトを使って試射すると弾がどこに飛んで行っているのかがわかりやすくなります。
照準に対して右に飛んでいる、左に飛んでいる、ばらけている、ホップがかからないなどの情報がサイトのレティクルを起点に読み取れるようになります。
撃ってみて弾の行方がわかれば部品の交換やサイトの調整がすぐにできます。異常に気付くのが早くなれば整備も早くでき、愛銃の寿命も伸ばすことができます。
長期的な節約になる
筆者はかつてフルオートで大量の弾をばらまきながら敵に照準を合わせていくスタイルでした。この撃ち方は弾を大量に消費するだけでなく、電動ガンの要のモーターにも負荷をかける撃ち方です。
筆者は一撃で敵を葬る気持ちよさに目覚めてしまってからはほとんどセミオート射撃しかしなくなりました。筆者は貧乏なのでSBD装着(いつか書きます)など、最低限のカスタムで銃を延命しながら弾もちびちびと撃っています。
弾が4000~5000発で2000円強なので、1万円のサイトを買うとして2万発くらい節約できると損益分岐点を上回ることになります。
まあその頃にはどっぷりと沼に浸かっているのでそんなコストを気にすることもありませんが。
次回 ハンドガン選び
次回はハンドガンの種類と選び方、ホルスターについて解説していきます!