次世代電動ガンといえば肩にガツガツ来るリコイルです。しかしDASやガスブロを知ってしまった後ではあのリコイルではいささか物足りなくなります。
そこで、今回はガスブロほどではないにしてもお手軽にリコイルを強くする方法を紹介します。
今回使うのはカスタムベースにしている東京マルイの次世代電動ガン、Mk18 Mod.1です。
リコイルの仕組み
まずは次世代電動ガンのリコイルがどんな仕組みで発生しているかをざっくり解説します。
リコイルユニットはピストンの動きに連動しています。まずは通電したモーターが回ってギアを動かし、ギアがピストンを動かします。ここまでは普通の電動ガンと同じです。
次に次世代電動ガンは、ピストンヘッドの後頭部(?)に触れているロッドがピストンに押されてそれより後ろのリコイルユニットを後退させます。
リコイルウェイトが後退し切ると、リコイルユニットがストックパイプの後端を叩くので1発目のショックが発生します。
リコイルリターンスプリングがリコイルウェイトをピストンと並行に押し出します。
リコイルユニットが前進してストックパイプの壁に当たる時、2発目のショックが発生します。
厳密には2回の衝撃が発生しているのですが、一瞬の出来事なので単発のように感じます。
リコイル強化の理屈
リコイルショックはすなわち運動エネルギーなので、質量と速度の二乗に比例します。ということは、質量と速度のどちらか、もしくは両方を強化してやればいいということになります。
質量を増やすためにはリコイルバッファーを大型化するか、タングステンなどの比重が高い鉱物に変更するしかありません。リコイルバッファーは大型化の空間がほとんどない(強引に大型化すればピスクラする)ので却下、比重の増加についても筆者はそんな設備を持ち合わせていないので却下です。
かつてこんな製品やこんな製品あったようですが、その後再販されていないようで、実店舗でも全然見かけません。
①リコイルスプリングの強化
先述の通り、次世代電動ガンのリコイルは行きと帰りの2回発生しています。行きは後述のピストンの加速で強化しますが、帰りの衝撃はリコイルスプリングで強化します。
②ピストンの加速
ピストンの後退スピードはモーターのトルクとギアに依存します。
つまり素早くギアが回って、素早くピストンが引かれればその速度の二乗に比例してリコイルショックは強化されるはずです。
部品調達
リターンスプリング交換
今回は以前流速チューン用に買ったまま使わず放置していたM120スプリングをカットして使います。確かこれだったと思います。
モーター交換
純正のEG1000でもリコイルユニットを引っ張ることはできているのですが、トルクが強い方がリコイルバッファーがストックパイプを叩く衝撃が強くなります。
今回はSHSの守護神ハイトルクモーターを使用します。このモーターは結構優れもので、ハイトルクモーターとしては最高のコストパフォーマンスだと思います。ピニオンもマルイと相性がいいです。
バッテリー交換
筆者の様に変なカスタムをして小さいバッテリーしか入らなくなっている人でない限りは7.4vでCレートの高いバッテリーを使うとよいでしょう。
↓変なカスタム
カスタム
モーター交換とバッテリー交換については特筆すべきことは特にないので省略します。
まずはストックを外してストックパイプの後端を露出させたら、後端の蓋の部分をチャッカマンなどで炙ります。
すると徐々に変な匂いがしてきますが、これはネジロック剤が溶けて揮発している匂いなので大丈夫です。ぐるっと一周溶かしたら、薄くて平べったくて硬いもの、できれば幅広ドライバーがいいですが、なければノミなどで反時計回りに回しましょう。
蓋を外すと、中からリコイルユニットが出てきます。今回は画像左端のスプリングを交換します。
先ほど紹介したスプリングを、元から入っているスプリングと同じ巻き数でカットします。
パッと見でもわかるのですが、リコイルリターンスプリングはメインスプリングより太いため、このままではカットしたスプリングをリコイルユニットに挿入できません。
なので、ペンチなどを使ってカットしたスプリングをぐいぐい曲げてみましょう。
こんな感じでリコイルユニットに挿入できるようになればOKです。
あとは戻すだけです。
結果
リコイルを客観的に表現する方法が見当たらず申し訳ないのですが、主観的には純正と比べてかなり振動を大きくすることができました。
副産物として、ガスブロのような「キーン」という小気味いい残響が聞こえるようになりました。
他にもいいリコイル強化術があったら教えてください。