電動ガンを買おう
俺はスナイパーになるんや!もしくはハンドガン一丁で颯爽と戦場を駆け巡るんや!
落ち着け、それは野球少年が最初にキャッチャーミットを買ってくるようなもんや。
野球少年が最初にバットとグローブを買うように、サバゲーマーはまず電動ライフルを買いましょう。
電動ガンの選び方①
自分の「欲しい」を見つけよう
あなたをサバゲーに引き合わせた作品や出来事があるのであれば、買うべきものは明確です。あなたは今からジョン・ウィックやプライス大尉の装備を調べてショップに駆け込みます。
そうするとジョロウグモのように待ち構えた店員さん(オタク)が「この銃の○○を××して△△を~~するとローンサバイバーの装備になります!」と教えてくれます。ちげーよジョン・ウィックにしてくれよ。
欲しいものが決まっていない人は、以下でざっくりとしたイメージを掴みましょう。漠然と「何を買えばいいの?」と聞いてしまうと、聞かれた友人は「マルイのM4かなあ」としか言えなくなってしまいます。
最初の一挺を選ぶサバゲー初心者に同行する際のコツ自分で銃を選ぶ際の参考にも!
実銃準拠
一番イメージが付きやすいと思います。アメリカ海兵隊が持っているあの銃、ロシア空挺軍のあの銃をベースにした銃です。
特定の軍隊や部隊への憧れがあるのであれば、迷わずその模倣を目指すべきでしょう。自衛隊からフランス軍まで、我々素人が思いつくような銃は大体モデルアップされています。
スポーツライン
スポーツラインの電動ガンとは、サバイバルゲームに特化した、軽量・(比較的)安価ながらに操作性の高い銃です。上の画像のように、実銃の存在しないモデルも多くラインナップされています。
スポーツラインの電動ガンを決め打ちで購入するのは難しいので、店員さんと相談しながらいろいろな銃を比較検討して決めるのが吉です。
とりあえず安いのでいいや、とamazonで1万円以下の銃を買うと粗大ごみが一個増えることになります。
ショップを見つけよう(秋葉原編)
ショップごとに得手不得手があります。もしあなたが関東在住であれば秋葉原に行きましょう。
秋葉原には高品質なショップ群があり、絶対にあなたにベストマッチした一丁に出会えます。
以下は筆者がよく初心者を連れていくショップです。
ちなみに秋葉原は価格競争が激しく、色々なものがamazonより安く手に入ります。
エアガン界隈の老舗で、部品から装備品、国産から輸入品まで、一言でいえばなんでもあります。筆者が初めての銃を買ったのも思い返せばここでした。
筆者が上記のECHIGOYA, 41PXと共にミリタリートライアングルと呼んでいる末広町駅周辺の半径100mを構成しているショップの一つです。
上記三店舗から少し離れて御徒町駅の近くにあります。
電動ガンの選び方②
価格帯のざっくりとした把握
電動ガンを軽く調べてみたあなたは、その価格のピンキリっぷりに圧倒されて判断基準を失っています。ここで価格帯ごとに初心者が手を出してもすぐにサバゲーに使える電動ガンを見てみましょう。
なお、価格はメーカー希望小売価格ではなく、筆者体感の実勢価格です。以下を参照しながらお財布と相談してみてください。
2万円以下
おじさん達が「絶対やめておけ!」と叫ぶ価格帯です。
かつてこの価格帯はテキ屋のくじ引きに毛が生えたような海外銃が跳梁跋扈する魔境でした。
しかし今では筆者の愛銃含め、ゲームでバリバリ活躍できる銃が手に入ります。
この価格帯で選べるのは東京マルイ製スタンダード電動ガンの一部のモデルと、中華製電動ガンのエントリーモデルです。
3万円以下
2万円~3万円の間に入るのは東京マルイのほぼすべてのスタンダード電動ガンと、海外電動ガンのエントリーモデルの各種バリエーションです。
3万円弱出すと、ほぼ自由にデザインを選ぶことができます。筆者が銃を買いたがっている初心者をショップに連れて行くときには、店頭で惨めな思いをさせたくないので「3万円用意しておいて」と言っています。
4万円以下
3万円台になると、東京マルイの次世代電動ガンの一部が選択肢に入ってきます。次世代電動ガンはスタンダード電動ガンに比べて高性能・高剛性に加えてリコイル(反動)やボルトストップ(撃ち切り)などのギミックが追加されます。
海外製電動ガンの場合、高電圧仕様のハイサイクル(連射速度が高い)モデルや、マニアックな銃を選択できるようになります。
この記事ではこの価格帯までの電動ガンを紹介します。
4万円~6万円
この価格帯では一度買うと後戻りできない銃が手に入ります。東京マルイでは一部の例外を除くほぼすべての電動ガンが購入できます。
海外製の銃は上に書いたようなギミック全部乗せに加えてフルメタルだったり、実銃同様に分解できたり、ショップカスタムモリモリにしたりできます。
6万円~15万円
普通の人が買う最高級グレードの銃が買えます。ここは海外製のハイエンドモデルや、実銃メーカーが発売しているエアガンが一気にシェアを広げていく価格帯です。海でいうと深海なのでデカいイカとかがいます。
あと超重量級(機関銃や対物ライフル等)のエアガンが生息しているのもこの価格帯です。
15万円以上
狂ったオタクの道楽。筆者は目の前で30万円×3丁が購入される場面に遭遇してドン引きしたことがあります。
さあ、金銭感覚のバグった人がいることもわかったところで低価格モデルの話をしましょう。
東京マルイとG&Gがしつこく登場しますが、価格レベルのベンチマークとして最適なためそのように記載しています。
2万円以下のおすすめ電動ガン
今年デビュー30周年を迎えてなお新品の量産が続くウルトラロングセラーのFAMASは、エアガンの世界を根底から変えてしまった一丁です。FAMASの登場は、人類史でいえば車輪の発明に匹敵するゲームチェンジの瞬間でした。
全ての電動ガンの始祖であるこの銃は、今日においても現役で戦える性能と信頼性を有しています。
さすがに基本設計が30年前のもののため、連射能力などは劣りますが、それでも十分に「使える」電動ガンです。
東京マルイは2万円~の価格帯に様々なスタンダード電動ガンをラインナップしており、そのいずれも信頼性においては他社の追随を許しません。東京マルイの電動ガンは本当に壊れません。
日本には東京マルイがありますが、台湾にはG&Gがあります。
現在最も多くのフィールドで見かけるレンタル銃がこちらのG&G CM16 Raiderです。4面ピカティニーレールを配したハンドガードは拡張性に富み、スタンダートタイプのマガジンは多くのM4系マガジンと互換します。
エントリーモデルながらに必要な要素が一通りそろったモデルです。
レンタルで広く利用されるのは安いからではなく壊れないから。
G&Gもまたメンテナンスフリーな電動ガンを多くラインナップしているメーカーです。
3万円になりますが、電子トリガーを搭載しているCM16 SRシリーズは筆者の愛銃の一つです。
香港の新興メーカーであるアークタウラスのMURライトウェイトは、同メーカーの最廉価モデルです。
これまで2万円切りのモデルで採用されることがほぼなかったボルトリリース機能や、クリック感の気持ちいいマイクロスイッチ等を搭載したモデルです。そしてよく飛び、よく当たります。しかも左右両利き対応。
最新トレンドを追った民間系AR風のデザインがサバゲーマーの感性を直撃し、2020年以降のサバゲーシーンを席巻している一丁です。
④ DMT AR15
アークタウラス同様、驚きのコストパフォーマンス(1.5万円)で入手困難になっているのがAirsoft97監修の謎銃、DMTのAR15です。
筆者は借り物しか撃ったことがないのですが、「OEM品?」と思うくらい撃ち味がアークタウラスに似ています。マイクロスイッチというだけなのか、アークタウラス同様の機械式プリコックが入っているのか…
この銃はネットでも中古でも、実店舗にも本当に見つかりません。もし見つけたらご購入されてみてはいかがでしょうか?
3万円以下のおすすめ電動ガン
ARP-9は特に女性からの人気が強い小型電動ガンです。
非常にコンパクトで軽量なため取り回しがよく、屋内フィールドやCQBエリアといった閉所で猛威を振るいます。
そのサイズに見合わず標準レベルの精度を持っており、30m先の人型ターゲットに難なく命中させることができます。
電子トリガー搭載で最も安く購入できる銃の一つです。スパンスパンとよく切れるトリガーレスポンスとセミロックしないスペックを3万円切りで買えるのだからいい時代です。
AK47は絶対に素通りできない銃です。筆者が最初に買った電動ガンで、最も愛着のある電動ガンです。
光学機器は載せられません。フォアグリップは付けられません。フラッシュハイダーも交換できません。ストックは固定です。マガジンは湾曲していてかさばります。
それでもいいんだ、それがいいんだと言って頑なにAKを使う人が一定数います。筆者もその一人です。
そもそもハニーバジャーをラインナップしているメーカーが少ないにも関わらず、電子トリガー付きでこの価格帯にハニーバジャーを出してきたことが驚きです。
amazonレビューではバッテリーの持ちが悪いと言われていますが、最近はやりのセミオートメインで使う分には大丈夫です。
電子トリガーはセミオート射撃で真価を発揮する機構です。セミオート射撃はスイッチに負荷をかけますが、バッテリーは射撃弾数分しか消費しません。
4万円以下のおすすめ電動ガン
⑧~⑩一部の東京マルイ次世代電動ガン
法規制ギリギリの初速までチューニングされた次世代電動ガンの弾は40m先の人型ターゲットを難なく射貫きます。設定も改造も不要です。ショップから持ち帰って、次の日にフィールドに持ち込めばOKです。それが東京マルイの凄さです。
沢山の経験者が一度マルイを卒業して海外製エアガンのカスタムに凝り、最後にマルイに戻ってきます。
サバゲーはマルイに始まりマルイに終わるのです。
見た目と名前でお気付きかもしれませんが、ARP9の強化モデルです。11.1vリポバッテリーでぶん回す感覚に触れると、それまでマルイしか触ったことがない人からは変な笑いが出ます。
金属部品の多用でARP9よりも重くなっていますが、圧倒的なセミオートのキレの良さとフルオートの火力があれば全く気になりません。
筆者はARP556という銃はPDW電動ガンの一つの完成形だと思っています。もっと高級な電動ガンはいくらでもありますが、ゲームで差を感じられるのはここまでで頭打ちに感じています。
さあ、銃を買ったらそれを持ち運んだり整備するための道具を用意しましょう。
あとがき
今回の記事で紹介したメーカーは、いずれもハイエンドモデルまで信頼性のある製品を販売しているメーカーです。
少しでもカスタムをされる方は「パッキンをちょろっと変えれば使える銃がいくらでもあるだろ」と思われるかもしれません。
カスタム好きは忘れがちですが、チャンバーやメカボックスを引っ張り出すのはエアガン所有者の中でも圧倒的に少数派です。
現実はほとんどの人が自力で自動車のオイル交換などしないように、ほとんどの人がカスタムはおろかインナーバレルの掃除すらしません。
所有者の総数と自分で整備する人の数には大きな開きがあるので、箱出しの性能はマニアが思うより遥かに大切なのです。