筆者はオリンピックに「発汗」という競技があれば国内の最終選考くらいまでは残れるくらいの汗っかきです。
そして常にゴーグルを装着していないといけないサバゲーマーにとって、汗は天敵です。
本稿は筆者が7年間サバゲーを続ける中で体得したガチの汗対策です。
なお、少しアウトローな対策としてゴーグルに手を加える方法もあるにはあるのですが、ゴーグルは最重要保安装備なので、万が一の際に製品側の法的責任を問えなくなってしまう可能性を考慮して本稿では紹介しません。
やってはいけないこと
これ意外と知らない方が多いのですが、サバゲー用のゴーグルは絶対拭いちゃダメです。ゴーグルの防曇性能=コーティング剤の性能なので、高級なゴーグルを買っても初日に「ハァーゴシゴシ」ってやったらその瞬間そのゴーグルは曇るようになります。
— サバゲー沼 (@airsoft_numa) January 20, 2022
汚れたら流水で洗って乾かしましょう。
上記のツイートの反響が意外と大きかったのでこの記事を書くことにしました。
ゴーグルには透明なコーティング剤が塗布されており、その薬剤で曇りを防止しています。なので、その薬剤が拭われてしまうとただのポリカーボネートのレンズが剥き出しになるので曇りに対して無力になります。
どんなゴーグルを買ってもすぐ曇っちゃうんだよ!
という人がいますが、そういう人はまず使い方が間違っています。ちょっと汚れたり汗をかいたときに手元のタオルなどでゴシゴシしてしまうと、買って間もないゴーグルでも曇るようになってしまいます。
防曇コーティングが落ちてしまったゴーグルを使い続けたいのであれば、ダイビング用などの曇り止めを塗布しながら騙し騙し使う手がありますが、外から塗る曇り止めはレンズに蒸着していないのですぐに剥がれてしまいます。
防曇コーティングされたゴーグルを使う
「んなこたあわかってるよ」という方は次へお進みください。
安いゴーグルはただ強度があるだけのポリカをフレームに嵌め込んでいる場合が多いです。そのようなゴーグルだと防曇性能がないので、蒸気が出るだけ曇ります。
比較的低価格帯のメーカーだと、BolleやEdgeのゴーグルはちょっとやそっとでは曇らない防曇コーティングが施されています。
筆者は屋内ではBolleを、屋外ではEdgeを使っています。
ちなみにEdge Tacticalの上記のFASTLINKによく似たOVERLOADという製品があり、かなり価格が異なります。価格の違いはゴーグル本体に関して言えば「レンズが交換可能であるか否か」と「フレームの造形」です。なので、筆者は安い方を買っています。
その他のおすすめゴーグルはこちらをご参考にしてみてください。
ヘッドバンドを使う
ゴーグルの曇り方は大きく分けて2パターンあります。
② 顔の汗が飛び散ってレンズに付着するパターン
ゴーグル内に入ってくる汗は主に額や頭部から滴下してきます。滴下してきた汗はまつ毛や眼窩などに付着し、体の動きに合わせて跳ね上がってはゴーグルに付着して視界を曇らせます。
これはかなり効果があり、1ゲームヘッドバンドをするだけでもヘッドバンドはかなり汗を吸っており、本来ゴーグル内に入り込んできていたであろう汗を防げていたことがわかります。
ヘッドバンドはテニス用のものでOKです。筆者愛用なのは下記のDRI-FITのヘッドバンドです。
オドレミンを塗る
オドレミンは筆者が人生で出会ってきたさまざまな製品の中でトップ10に入るレベルで感動した製品です。いろいろな制汗剤を試しましたが、一番強烈に効いたのはオドレミンでした。
顔への使用は推奨されていませんが、目に入らないように気をつけて使えば一応使えます(経験談)。顔全体に塗りたくるのはおすすめできないので、おでこに少し塗る程度にしましょう。
塗った後、チクチクした感じがしますが、それは効いている証拠です。オドレミンに含まれる塩化アルミニウムが汗腺を塞いでいるときに覚える刺激なので、少し我慢しましょう。
これで額の汗を抑えることでゴーグル内に汗が入ってくることを根本から断ちましょう。
最終手段:胸を縛る
これは最終手段です。夏場のサバゲーともなれば汗をかかない方が危険(脱水症状のおそれあり)なので筆者はやらない方法ですが、一応手段として紹介します。やるなら、梅雨くらいまでにした方がいいと思います。
舞妓さんの化粧が夏場にも崩れないのは半側発汗という仕組みを利用しているため。
半側発汗とは、乳首の上部あたりをきつく縛ると、体のそれより上の部分で汗をかきにくくなるという条件反射です。これをすると上半身でかくはずだった汗が出にくくなります。
その代償として締め付けの痛みがありますが、それを許容できる方のみ試すべき手段です。
筆者は仕事で汗をかきたくない展示会の説明員などの業務でこれを使っていました。