初速が物足りないこと、よくありますよね。
あと5m/sでしょうか、10m/sでしょうか。
いずれにしても初速が足りない!と感じるときにはカスタムに手を出すことになります。なるべくリスクの低い方から、1個ずつ紹介していきます。
でもちょっと待って!
初速が箱出しより明らかに低いとき、銃の中では確実に気密漏れが起きています。
カスタムをする前に、気密チェックと気密取りを行い、銃本来の性能を取り戻してから初速アップカスタムに着手しましょう。
また、見逃しがちなポイントにインナーバレルの汚れがあります。
筆者はインナーバレルを掃除することで初速が一気に10以上上がったこともあります。ぜひ掃除してみてください。
①タイト&ロングバレルを使う
初速アップの初手として有効なのは、タイトバレルを使うことです。
バレル内で空気が漏れなくBB弾を押すようになることで、初速が向上します。
超タイトバレルの場合、BB弾がバレル内で跳ねることによって精度低下を起こすことがありますが、これは初速とトレードオフの部分なので仕方がありません。
次はインナーバレルを長くすることです。
インナーバレル長を長くすれば初速が上がる…は必ずしも正ではないのですが、加速ポートが極端に前寄りにある銃以外はインナーバレルはちょっと長めな方が初速が上がります。
フルシリンダーを用いた検証は下記のさばなび様が詳しく行なっています。
インナーバレルがアウターバレルから飛び出してしまう場合にはサイレンサーで誤魔化すという手もあります。
②潤滑をよくする
初速に関わる部分の滑りをよくすることで初速を上げようというお話です。メカボックスの分解が必要になるのでこちらは2番目としました。
・少量のシリコングリスを
・薄ーく塗る
この3点を守って潤滑を上げましょう。
潤滑を上げるのはこの4点。
- シリンダー(一番大事)
- ピストンヘッドのOリング
- スプリング
- スプリングガイド
ちなみに、箱出しのピストンヘッドのOリングがヘタっている場合や汚れている場合には、下記のOリングに交換すると効果が出る場合が多いです。
G.A.W.のOリングは表面処理が滑らかで気密・潤滑を高める効果があります。
まずはパーツクリーナーで金属パーツから今ついている余計な油脂や汚れを落とし、よく乾燥させます。
特にシリンダー内はカスが落としきれないことが多いので、キムワイプなどで乾拭きしましょう。
案の定汚れが残っていました。
少量のシリコングリスを指で塗り込みます。
塗り終わったら綺麗なキムワイプをもう一回さっと通して余計な油分を取り除きます。
スプリングガイドとスプリングにも少量のグリスを塗って、スプリングの動きを滑らかにしてあげましょう。
ちなみにベアリング付きのスプリングガイドを導入すると、スプリングの嵩上げ効果があるので初速がちょっと上がります。
③シリンダー容量を増やす
MP5Kなどのショートバレルな銃の場合、シリンダーの加速ポートがかなり前寄りに設定されています。
必然的に空気量が減るので、初速は控えめになります。
そこでフルシリンダーなどの容量が多いシリンダーと、純正よりも長めのバレルを組み合わせると初速が上がります。
サイクルとスプリングの関係は例外こそありますが、
- ハイサイクル+強スプリング+ショートバレル
or - ローサイクル+弱スプリング+ロングバレル
が原則です。
④スプリングを硬くする
ここまでやって初速が思い通りにならない場合はスプリングをいじりましょう。
セクターカットしておらず、適切に気密の取れているスタンダード電動ガンであれば、M90スプリングで90m/sちょっとくらいの初速になる(ハズ)です。
上げたい初速が5m/sくらいの場合である場合はスプリング自体を入れ替えるよりも、スプリングガイドにスペーサーを入れた方が手っ取り早いです。
また、当サイトは廉価にスプリングを嵩上げする方法も紹介しています。
弾速計は忘れずに
初速カスタムをしている方には言うまでもないかも知れませんが、弾速計は絶対に用意しましょう。
「適当にカスタムしてフィールドに行ったら初速オーバーでした」は許されないので…