サバゲーで稼ごうとしてわかったブロガー達の「嘘」

お金の話
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軽装で撃ち合いを楽しみたい派の管理人
車と銃で火の車なのであの手この手で節約を試みている

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筆者がサバゲーに関する知見を社会にシェアすることで少しでもマネタイズできたらいいと思いこのブログを立ち上げてからちょうど半年が経ちました。ゆるゆるとブログをやっていて見えてきた「ブログ」という業界の構造を解説します。

社会への漠然とした不安とITへの漠然とした期待

社会への漠然とした不安

「少子化」「格差社会」「過労死」「マイナス成長」「2000万円問題」「スタグフレーション」

私たちを取り巻く社会・経済の状況は「暗く、孤独で、せわしない」という三重苦です。日々の労働の強度は常に過去最高を更新し続け、過去になく忙しい労働と社会の変動は確実に私たちから考える時間を奪い、代わりに不安を植え付けていきます。

以下は偉大なフォードの創業者ヘンリーフォードの名言ですが、今の私たちには仕事(未来の不安の種)を細分化する時間的・肉体的余裕がありません。

Nothing is particularly hard if you divide it into small jobs
細分化すれば難しい仕事など特にない

へンリー・フォード(フォードの創業者)

私たちは「今」のことには過去のどの時点の先人よりも詳しいでしょう。スマートフォンを点ければ毎秒何千ツイートもの情報がタイムラインを通り過ぎていき、テレビは今朝の出来事を伝え、噂話が分単位で世間を駆け巡った時代は過去のどの時点にもありませんでした。

しかし私たちのリソースは有限で、時間の流れ方は過去も現在も変わりません。そこから明らかになるのは、「今」の情報と課題が私たちから「未来」のことを考えるリソースを奪っているのです。

仕事の不安も家庭の不安も、個別に解決策を検討すればきっと答えが見つかる課題のはずです。しかし、山積する未来の課題に対して私たちの時間的・肉体的リソースはあまりにも不足しているため、課題の解像度を高めて問題の輪郭をはっきりとさせることができません

未来の課題の輪郭をはっきりさせることができないという事実が私たちの心の中に将来への漠然とした不安を呼び起こしています。

ITへの漠然とした期待

人口も経済も尻すぼみなこの国で誰の目にも成長している(ように見える)ものはラグビーとITくらいです。メディアも起業家たちも「無策でいては負け組へ転落してしまう。研鑽せよ。副業せよ。」と不安を煽ります。

そんなとき、カンダタの前に垂らされた蜘蛛の糸のように輝いて見えるのはパソコンでポチポチするだけで巨万の富を生み出している(ように見える)IT産業です。前も後ろも真っ暗で不安にいっぱいの私たちにはこのIT業界が魔法のように富を生み出し、それが人を巻き込みながら際限なく拡大しているように見えます

そこでそれぞれの従業員がどのような仕事をしているのか、どうしてこの業界が成長するのか、この業界はどのようにして成長しているのか。目を凝らして分析すれば多少なりとも見えてくるはずの実態も、不安に片目を潰されて、忙しさに靄をかけられた視界では正視することができません。

そんな日々を送るうちにもIT業界は日増しに成長していき、自分の年齢が積み上がるとともに選択肢が狭まっていくことを実感すれば、学生時代に片思いが続くほどに好意が募っていったようにITへの恋慕を強めていくことになります

「何かプログラミングを勉強したい」「ITに転職したい」「デジタル庁設立」。そんな呟きであふれるこの国は「IT」という魔法の泉にたどり着けば甘い水が飲めるという幻覚を見ている集団催眠のような状態に陥っています。

「IT感」がありながらも参入障壁が低いブログ

やるだけならすぐできる

不安感から「とにかくITで副業を」と思う人にとってブログほど魅力的な手段はありません。

資格・・・不要
技術・・・ほぼ不要
設備・・・PCだけ
費用・・・無料でも可

つまるところものづくりに必要な「ヒト・モノ・カネ」が自分の体以外何もいらないということになります。しかも現在急成長しているITっぽい!これに飛びつかない手はありません。

なのでどんどんブログを始める人が出てきます。それがブログを始める人を呼び込むという、行列のラーメン屋には行列が絶えないのと同じ現象が発生しています。

稼げない

ブログは本当に稼げません。冗談みたいに稼げません。正直稼ぎたくてこんなことするくらいならコンビニでバイトするか、長期の契約関係が面倒なのであれば現場系の日雇い派遣をやった方が100倍稼げます

じゃあなんでお前はブログやってるんだと言われると楽しいからです。私は文章を書くのが好きですし、ページ内で延々とレイアウトをいじっていられるタイプです。それに、ググって出てこない情報を最初に発信することが何よりの快感なので、それだけでブログをやっていられます。それが楽しい人はブログに向いていますし、もしかしたら多少稼げるかもしれません。

それではなぜ稼げないかの話に戻ります。まずは単価について見ていきましょう。下記はブログの主要な収益源と基本的な相場です。

アドセンス(広告収入)  :1クリック50円以下
アフィリエイト(amazon):紹介経由購入額の3%
これだけ見ると「俺でも行けそうだな」と思いますが、皆さんwebページの広告ってクリックしますか?99%が「うざってーな」と思って閉じるか、そもそもadblockとか入れていませんか?つまり広告収入なんてろくに期待できません
次にアフィリエイトです。ちなみに当サイトも筆者が使用した製品を紹介するに留まりますが、アフィリエイトをやっています。
自分でやっていながらこんなことを言うのも変な話ですが、アフィリエイトって怪しくないですか?
それこそブログをやっている身からすると「製品紹介ついでにちょっとお小遣いになればいいなー」と思ってリンクを貼っているのですが、「アフィリエイト」という単語がマルチ商法の常套句になっていますし、「アフィカス」というスラングが定着してかなり経ちます。
なので、そもそも広告はクリックしてもらえないし、紹介した製品は怪しまれて購入されづらいといういばらの道なわけです。

次ページ:ブログ業界で収益を上げている者の正体

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