手ぶらで初めてのサバゲーに参加したあなた。手も足も出ないまま上級者たちにボコボコにされ、充実感と復讐心を胸に一日を終えました。
装備の雰囲気が整っている人はかっこいいし強そう。でも何から手を付ければいいのだろうか…
装備を揃える順番
いきなり脱線しますが、皆さんはマズローの欲求階層説をご存じでしょうか?めちゃくちゃざっくり書くと「生きていたい」~「自分をもっと高めたい」という人間の欲求を五段階に分類した理論です。
異論はあるようなのですが、筆者は心理学の専攻でもなんでもないのでとりあえず無視して進行します。
この考え方をベースに装備を考えてみましょう。別にサバゲーをして死んだり愛されたりするわけではないので少しピラミッドをアレンジします。
安全装備
どんな趣味でもスポーツでも同じですが、一番大事なのは怪我無く帰宅することです。なのでまずは安全対策の装備を整えましょう。
結論から言うと、ゴーグル、マスク、ブーツ、グローブ、ニーパッドの5点が必要です。それぞれどのような考え方で必要なのかを見ていきましょう。
必要な装備の序列はこのような考え方に基づいて優先順位を決めています。
- 治らない部位の保護
- 完治に時間のかかる部位の保護
- 痛みの強い部位の保護
- 地味に痛い部位の保護
それでは序列に沿って装備の選び方を見ていきましょう。
サバイバルゲームはBB弾を時速300kmで撃ち合うスポーツです。BB弾は0.2g程度とはいえ、眼球に直撃すれば失明は免れません。
なので、すべてのフィールドでゴーグルの着用が義務付けられています。ゴーグルは最重要にして最初に買うべき装備です。
ゴーグルには大きく分けてレンズタイプとメッシュタイプがありますが、筆者はレンズタイプをお勧めします。
BB弾は硬いものに当たると砕けます。
時速300kmのBB弾が見開いた眼球の1cm先で炸裂するのを想像してください。そしてメッシュの場合…あとはご想像にお任せします。
※水泳のゴーグルや防塵ゴーグルでプレーするのはやめましょう。想定されているダメージの入り方が全く違います。
目の次は歯を守りましょう。ほとんどのフィールドで着用が強く推奨されており、一部のフィールドでは着用が義務づけられています。バイクでいえばライダースーツのようなものです。1000円少々の装備で大切な永久歯が守れるのだから安いものです。
マスクの型ごとにメリットとデメリットがあるのでご検討ください。最初はコスプレチックなマスクはおすすめしません。よくその辺で割れてます。
初心者が簡単にブーツを入手できるのは好日山荘などの登山用品店です。筆者はトレッキング用のブーツを愛用しています。
ちなみに日本には米軍がいるので米軍の放出品が出回っています。ミリタリー好きは放出品もいいでしょう。
サバイバルゲームにおいて、ブーツは負傷の大半を占める転倒と捻挫を防ぐ役割を持っています。
また、きちんとしたブーツには万が一釘などを踏んだ際にも足裏を保護してくれる機能があります。
筆者はこれまで転倒して鎖骨を骨折する現場と、肘を脱臼する現場に居合わせたことがあります。
骨折や脱臼は治らない怪我ではありませんが、しばらく尾を引く怪我です。
グローブとニーパッドは完全に必須ではありません。最初のグローブは草刈り用の軍手でもいいですし、ニーパッドは最悪なくても怪我には直結しません。それでもサバゲー用の装備としていいグローブやニーパッドが選ばれるのにはそれなりの理由があります。
サバイバルゲーム用のグローブは一般的な軍手に比べて目が細かく、硬い素材をしており、BB弾が直撃した際の衝撃を軍手よりもしっかりと緩和してくれます。
また、フィールドのバリケードの多くはベニヤ板で作られています。そのささくれが手に刺さるのを防いでくれるのもこのように厚手のグローブです。
サバゲー用のグローブを使うもう一つのメリットは銃やマガジン操作をより素早く、確実に行えることです。たかがマガジンを持つぐらい軍手でもいいでしょ?と思うかもしれませんが、マガジンは結構すべすべしていて滑ります。
ニーパッドは最も軽視されがちな装備ですが、筆者は銃より先にニーパッドを買うべきだと思っています。
しゃがみ姿勢での射撃は未経験者が想像するよりもはるかに頻繁に行われます。
そして、しゃがみ姿勢で膝をつかないと、「しゃがみ撃ち」ならぬ「うんこ座り撃ち」をすることになります。(間違ってもリンク先のような撃ち方はしないように)
うんこ座り撃ちは
・機動性ゼロ
・銃がブレまくる
・腰を痛める
・立ち上がり時に転びやすい(手には銃を持っているので)
といいことがありません。
そんな思いをする前にニーパッドを買ってガンガン膝をつきましょう。