サバゲー技術の基礎:立ち回り編 第2回 前線を構築しよう

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サバイバルゲームにおいてとても重要なのは前線を構築し、維持し、押し上げていくことです。

逆に敵に対しては前線を崩しにいくことが重要になります。

それではなぜ前線を構築しなくてはいけないのか、前線が崩れるとどうなるのか、前線を維持するためには何ができるのかを解説していきます。

そもそも前線とは?

前線とは敵と相対する自チームの正面です。前線が存在する限り敵は自軍を突破してフラッグに至ることができません。逆に、前線が張れていないチームは敵の浸透を許してしまうことになります。

前回の記事で開幕ダッシュを猛烈に勧めたのは、少しでも高い位置に前線を築くことでゲームを有利に運ぶためです。

なぜ前線を構築しなくてはいけないのか?

前線を張れていないと敵チームに浸透されてしまうと記載しましたが、それ以外にも前線には大切な役割があります。

攻撃の突破口になるから

前線は敵と撃ち合うのが主たる役割ですが、しっかりと連携のとれた前線は一度敵を倒した後、ドミノ式に敵を倒していくことができます。

敵前線に穴を空けたらそこに味方の前線のプレイヤーがなだれ込みます。そうすると敵の側面、背面に回り込むことができるようになり、一気に敵の戦線を崩壊させることできます。

そう、まさにバルバロッサ作戦の緒戦でドイツ軍がソ連軍を包囲殲滅したときの状況そのものを生み出すことができるのです。

サバゲーでは組織的な後退が発生しにくいことから、戦線をしっかりと維持し、敵に空けた戦線になだれ込む戦術は非常に有効になります。

防衛線を維持するため

前線維持の目的の一つは攻撃、もう一つは防衛です。

前線では常に撃ち合いが行われており。常に小さな穴が空き続けています。熟練したプレイヤーは目ざとくその穴を見つけては強力なポジションに浸透してきます。それを繰り返して敵陣地の後背に回り込んだチームが勝利します。

敵に浸透させないのも大切な行動です。敵に浸透させずに戦線を維持できれば、次に敵の戦線に穴が空いた時にこちらが浸透する機会を得ることができます。

戦術的な位置エネルギーを生むため

きっちりと戦線を構築し、いつでも敵陣になだれ込める体制を整えておくことで自分たちのチームには戦術的な位置エネルギーが生まれます。

戦闘機のドッグファイトでは基本的に高高度を飛行する機体側により大きい位置エネルギーがあるため、第二次大戦中のレシプロ機開発陣は高高度への上昇能力の改善に腐心しました。

サバゲーでは、より有利な戦闘がしやすい位置をキープすることが戦闘機でいうところの高高度を維持する戦術に相当します。敵の隙を見つけたら有利な位置から一気にダイブして試合の趨勢を決めてしまいましょう

どうやって前線を構築すればいい?

前線を構築するための第一歩は開幕ダッシュです。先鋒が接敵して立ち止まった地点が前線の起点になります。その地点を起点に横一列に隙間なくバリケードを埋めましょう。

基本的に味方の背中が見えるなら、あなたはそこにいる必要はありません。前に出て味方と並列になりましょう。

また、前線を構築するために必要なのは徒歩だけではありません。前線の構築には大きく分けて三つの行動が必要になります。

  1. 場所探し
  2. 声かけ
  3. 援護射撃

場所探し

前線に出るときには闇雲に突撃すればいいわけではなく、敵をけん制、射撃できる場所を探さなければいけません。

最初の最初は味方が撃ち合って倒された穴をふさぐように動きましょう。うまくすれば味方を倒した敵が進行してきたところを倒すことができます。

次にやるべきことは味方と背中合わせで戦うことです。味方が①の位置に陣取っているときは②の位置に入ってバリケードの反対側を警戒しましょう。

これができたら次は誰もいないバリケードを使用することを考えてみましょう。

誰もいないバリケードを使うとき、プレイヤーは得てしてバリケードに背中をくっつけて張り付いてしまいがちです。しかし、これでは索敵したり敵をけん制したりできません。

バリケード裏に張り付いているプレイヤーのイメージ 出典:JR東海

一歩引いて、銃をしっかり構えた状態でバリケードに隠れましょう。

さて、誰もいないバリケードの選び方ですが、ずばり味方の最前線の延長線上です。「味方と並列になる」と先述しましたが、具体的には「味方を撃てる位置の人を撃てる位置」を目指して動きます。

そうすると敵は自分を撃てる位置を…となっていきますがそれがサバゲーの醍醐味です。

ちなみに余談ですがこの様子を再現したRace to the Seaというボードゲームがあります。

声かけ

Saving Private Ryan Parker Get Down GIF - Saving Private Ryan Parker Get Down Explode GIFs
出典:プライベートライアン

サバゲーにおいて声掛けは射撃制度よりも大切な要素です。

【バリケードに入る前】

「そこから敵は見えますか?」
「どこから撃ちこまれていますか?」
「○○に移動するので援護射撃お願いします!」

【バリケードに入った後】

「○○に敵です!」
「(後ろの人に)○○まで前進してください!」
「前進します!」

【ヒットしたら】

「ヒットォォォォオオオ!!(みんな俺のヒットに気付いてくれえええええ)」

援護射撃

援護射撃は敵を直接倒す射撃ではありませんが、敵を動けなくすることでチームの前線を高く保つことに役立ちます。

  • 敵に前進させないため
  • 味方を前進させるため
  • 味方を退却させるため
  • 自分の存在をアピールするため

「敵がいそうなバリケードに弾を撃ち込む」という行動一つとってもこれだけの意味があります。車のハザードみたいですね。

難しいことは考えずに敵がいそうなところに撃ち込めばチームに貢献できます。

ですが、そんな時にもカッティングパイは忘れないようにしましょう。

前線にはサバゲーの面白みが詰まっている

サバゲーはとどのつまり撃ち合いを楽しむゲームです。人数をかけて押すのも一興、人数差を技術で押し返すのも一興です。

味方とできる最初の連携が前線の構築と維持です。声を掛け合ってお互いが有利な位置へ移動できるようアシストしあい、敵の前線を突破する瞬間はフラッグゲットにも等しい快感です。

最前線で戦うのが面白いと感じたが最後、あなたはサバゲーに取り込まれて次のサバゲーに行くのが待ちきれなくなります。

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