既にサバゲーにはまっている我々はなんとしてでも友人をこの楽しい沼に引き込みたくてたまらなくなっています。
そして「サバゲーやってみたいんだよね~」という声を聞けば日程から装備まで全部良い感じにセットアップして「あとは来るだけ!」という状態にしてあげたくなるものです。
しかし、連れていく相手をよく観察して、適切な準備をしないとその人は2度とサバゲーに来てくれなくなるものです(よくある)。
それでは友人をサバゲーデビューさせるときの注意点を見ていきましょう。
アクセス性は十分いいか?
サバゲーマーたるものお気に入りのフィールドが一つはあり、アクセス性がよかろうと悪かろうと通い詰めるものです。しかし初心者にとってはどうでしょうか?普段の遊び場が繁華街や駅直結のテーマパークなどの人は、「遊び場=駅近」と認識している可能性があります。
そんな人を最寄りの高速ICから30分かかるようなフィールドに連れて行ったら「まあ、遠いしもういいかな…」と思われてしまいます。
難しいフィールドを選んでいないか
難しいフィールドというものは存在します。常連プレイヤーは忘れがちですが、以下のようなフィールドでは初心者は不安になる傾向があります。
平均的な参加者数は適切か?
参加者が少ないフィールドはごみごみしておらず、快適にプレイできるため初心者を連れていきたくなるように思えます。しかしちょっと待ってください。
参加者が少ないということはゲームにおいて一人が占めるウェイトが重くなるということです。100人いれば50対50に分かれるため、個人のウェイトは2%ですが、20人しかいなければ単純に5倍の10%になります。
これに奮起できる人であればいい(というか沼る資質が非常に高い)のですが、そうでない人の場合、萎縮してしまったり、実力不足が申し訳なく感じてしまったりします。
しかもそれで負けが込んでしまったりすると…
逆に人数が多すぎる、過密なフィールドもおすすめしません。名前は出しませんが、駅前にあるような屋内フィールドがそれです。そのようなフィールドはアクセス性の良さや手軽さを売りにしていますが、プレイヤーのモラルが低かったり、ゲーム性が乏しかったりして初心者に「これがサバゲーか」と思ってもらいたいと思えません(筆者の非常に強い偏見)。
何より大切なのは「サバゲーって楽しい!」と思ってもらうことです。
ルールは初心者に優しいか?
初心者を連れていくフィールドはできれば以下のルールでゲームを回しているフィールドがいいと思います。
- 初心者講習が行われている
- 初心者に復活制度などのハンデがある
- メディック戦などの復活戦がある
- フルオート戦がある程度ある
経験者はどんどんハードコアなフラッグ戦を好むようになっていく傾向がありますが、自分が初めてだったらそれで楽しいかという点をもう一度振り返ってほしいと思います。
右も左もわからないままフィールドに放り込まれて、一瞬でヒットして次のゲームまで待機…の繰り返しではあまりにも惨めです。
できればしっかりと講習を受けてからゲームインし、何回も復活しながら突撃できるフィールドがおすすめです。
最後のフルオート戦についてですが、初めてでなくとも初心者がサイトを覗いて精密射撃をするのは不可能です。できても弾道を見ながら照準を合わせていくのがやっとです。
そこでセミオート戦のみのCQBフィールドなどに行ってしまうと、何が起きているのかわからないうちにクイックショットで眉間を撃ち抜かれてとぼとぼとセーフティに戻ることになってしまうので、ある程度交戦距離があってフルオートで撃ち合えるフィールドがいいと思います。
適切な装備を使えるか?
レンタル装備の場合
フィールドによってレンタル装備はピンキリです。そのフィールドで戦うのに十分な装備をレンタルできるフィールドを選びましょう。
レンタル装備が充実していて次世代電動ガンや11.1V系ARを使えるフィールドもあれば、ジャムりまくるオンボロ海外ARが貸し出されるフィールドもあります。
ちなみにレンタルガンのホップ調整は代わりにやってあげましょう。
- 今後誰かを沼らせるつもりであれば、行きつけのフィールドのレンタルコーナーを見ておくといいでしょう。
装備を貸す場合
装備を貸す場合にはあまり問題はないと思いますが、例外として極端に重い銃(HK417等)しか予備がない場合はおとなしくレンタルガンを借りるのが得策だと思います。
よく友人を連れていく機会がある人はとりあえずサンセイのマスクを一つ常備しておくと感謝されるでしょう。
#サバゲー #サバゲー初心者 pic.twitter.com/FRz2z2b1rt
— キャロット@ショットシェル依存症 (@TuNatoron) July 30, 2021
程よいアドバイスと指示
アドバイスは一つずつ
初心者をサバゲーデビューさせると色々とアドバイスをしたくなります。さながら初めて習字をする子どもを見ているようで、微笑ましくもありながらもどかしくもあります。
そうすると我々は得てして言い過ぎになってしまいます。しかし、人間は多くのことを言われても一気に実行することはできないのです。
- 焦らず、一個ずつスキルを教え、できたら褒めすぎなくらい褒めましょう。初めてヒットが取れた時の気分を思い出してください。初めてなら1キルで上出来、2キル取れれば天才と言ってもいいでしょう。
自動化を待とう
行動の自動化とは、特定の行動が無意識にできるようになることです。たとえばプロ野球選手が160km/hのボールを打ち返せるのは、無意識に最適なスイングができるようになっており、あとはボールを見極めてバットの位置を合わせるだけというところまで考えを限定できているからです。そうなるのは幼少期からの素振りとプロになっても続く反復練習の賜物です。
- その無意識な行動の領域はもちろんサバゲーにも及んでいます。一つ基本的なことを教えたら、それが無意識にできるようなるまで他のことは言わずに見守り、反復練習を促しましょう。
コーチングは二歩進んで一歩下がるの繰り返しです。一個ずつできることが増えていけば確実にサバゲーは楽しくなっていきます。もちろん、初回の目的はスキルアップではなく楽しむことです!
突っ込みすぎない
筆者の自戒を込めて。超絶アタッカーの皆さんへ。お願いですから開幕猛ダッシュして30秒でヒット、初心者を置いてけぼりにして観戦エリアに行くのは勘弁してください。
筆者もよくやってしまう(発作)のですが、これをやられると初心者はものすごく心細いです。
エアガンが欲しいと言っていたら
連れて行った初心者がエアガンを欲しいと言い出した、もしくは連れていく前からエアガンが欲しいと言っていたら予算と好みを聞きながらぜひ最高の一丁選びを手伝ってください。