サバゲーマーの憧れ。それはフィールドを貸し切って、一日中身内で思い思いのゲームを心行くまで楽しむこと。本稿ではそんな貸し切りに漕ぎつけたサバゲーマーが、もっとゲームを楽しめるようなルールを提案します。
本稿が想定しているシチュエーションは
「友人の友人まで誘ってなんとか20人くらい集めた貸し切りでワイワイ楽しめるゲーム」です。
PUBG戦
言わずと知れたバトロワゲームの火付け役、PUBGにあやかったゲームルールです。これは最近非常に増えている 「PUBGモバイルをやっていたらサバゲーというものがあるのを知り、やってみたくなった」層 を狙い撃ちにして沼らせるゲームです。
このゲームのように非常に特殊なゲームができるのは貸し切りならではです。
ゲームルール
- 2~3名のゲームマスターが必要です
- 基本的なルールは3~4人一組の複数チームによる殲滅戦です
- 最後にメンバーの残っているチームが優勝となります
ゲームの進め方
- ゲームマスターはプレイヤー人数より少し少ない数の銃をフィールドの随所に配置します。
- トランプ等を使って各チームのスタート位置を決めます。
下図ではA,B,C,Dにスタート位置が決まったとします。
ゲーム開始
- 各チームはフィールドの随所で銃を拾い集めて敵チームと交戦します。
- ヒットしたプレイヤーは持っている装備をすべてその場に置いてフィールドアウトします。
- ゲームマスターはフィールド内を徘徊し、プレイヤーを見つけたらゆっくりと歩み寄ります(ゆっくりが大事)。
- ゲームマスターにタッチされたプレイヤーはヒットとなり、装備を置いてフィールドアウトします。
- 1チーム以外のすべてのプレイヤーがフィールドアウトしたのを確認したらゲーム終了を宣言します。
このルールは友人同士であるという信頼関係(絶対に盗難が行らないという保証)なしには不可能なルールなのでぜひ貸し切りができたときにやっていただきたいルールです。
DbD戦
初心者はよくサバゲーを「かくれんぼ」と形容します。 ならば全力でかくれんぼを楽しもうじゃないか! というのがこのルールの趣旨です。
Behaviour InteractiveのDead by Daylightにインスパイアされたこのルールでは、非対称な逃走劇がゲームの主軸になります。
ゲームルール
- くじ引きに当たった人がキラー(不死身)となります。
- キラーはその他全員をヒットすることで勝利となります。
- その他(サバイバー)は与えられたタスクを達成して生き残れば勝利となります。
ゲームの進め方
サバイバー側にはゲーム中に達成されなければならないタスクが課せられます。かつサバイバー側は銃を持っていません。基本的に丸腰でキラーから逃げ回りながらタスクをこなさなければいけません。
以下はタスクの例です。
- 特定の位置でフラッグを5秒間鳴らす
- キラーと自分の顔が映った自撮りを撮る
- スライドパズルを完成させる
- 赤or黄のチームマーカーを10本集める
ゲーム開始
- サバイバーはキラーとは別の角からバラバラにスタートします。
- 制限時間は10分間です。
- サバイバーはタスクの達成と制限時間いっぱいの生存の両方が勝利条件となります。
いつも狩る側の猛者でも、弾に怯えながら逃げまどわなければならないのがこのゲームの醍醐味です。逃げ切ったもののパズルが解けずに「プリキュアに負けた…」とか言い出す人が出てきます。
スターリングラード戦
銃は二人で一丁だ!の精神で人海戦術を行うルールです。攻撃側はとにかく突撃あるのみです。手元に銃がないことは突撃しない言い訳にはなりません。
ゲームルール
- 基本的なルールは攻防戦です。
- 人数比を1:2にします。1が防衛側です。
- 時間内にフラッグを取れれば攻撃側の勝利です。
- 時間いっぱい守り切れば防衛側の勝利です。
ゲームの進め方
ゲーム自体は一般的なフラッグを目指す攻防戦で、攻撃側・防衛側のルールは以下のようになります。
防衛側 | 攻撃側 |
---|---|
有利と思われる位置に布陣します。 復活なし、フルオートありです。 | 二人一組でじゃんけんし、勝った人のみが銃を持ってフィールドインできます。 じゃんけんで負けた人は丸腰でフィールドインします。 復活無限、セミオートのみです。 |
このルールの特殊な点は、ヒットした攻撃側のプレイヤーはその場に銃を置いて自陣フラッグまで戻ることです。
その間に他のプレイヤーがその銃を拾って戦闘することができます。銃のないプレイヤーは後ろで待ってもいいですが、丸腰で突っ込んで味方の血路を開くこともできます。
貸し切りは最高だ
貸し切りは設備を破壊しない範囲で基本的に何でもできる最高のサバゲー環境です。それだけに主催者が事前にしておく準備は通常の定例会への参加よりも多くなります。
ゲームプログラムもガチガチに決める必要はありませんが、ある程度考えておかないと現地でグダグダになってしまいます。
そんな貸し切りサバゲー主催者様の一助になれれば幸いです。