サバゲーに興味があるけど自分は楽しめるだろうか、まる一日と安くない参加費を費やす価値はあるんだろうか?
サバゲーに限らず、新しい趣味を前にした人は大体同じ悩みを抱えています。趣味に費やされるお金や時間は、その趣味にハマっていない人からすれば高く、長いものに見えます。
本稿では「こんな人はサバゲーにハマる資質がある」を、筆者の経験に基づいて解説していきます。
ハマりやすい人
フロムゲーが好きな人(負けず嫌いな人)
フロムゲー(デモンズソウルなど)を始めとした「死にゲー」が好きな人はサバゲーにハマる大いな資質を持っています。
サバゲーも同じです。最初は上級者たちの前になすすべなくヒットしまくりますが、少しずつフィールドの構造を覚え、索敵の仕方を覚えるうちに気づいたら1日1ヒットが2ヒットになり、1試合1ヒットになっていきます。
少しずつ装備を強化する一方で着実に自分のレベルが上がっていくことに喜びを感じる人はきっとサバゲーにハマることでしょう。
メカが好きな人
小さい頃はミニ四駆で遊び、少し大きくなってラジコンに手を出し、大人になってからもDIYや自転車・自動車などの整備を苦痛に感じない人はサバゲーに向いています。
エアガンはメカの塊です。それを整備したり、動作の仕組みを理解しようとするほどにマイガンへの愛着は深まっていきます。
逆にいうと、「チャリのパンク修理は自転車屋さんで、パソコンは家電量販店でサポート付きを購入」という人には少し厳しいかもしれません。
エアガンは家電量販店に持ち込んでも直してくれないので、故障したときにはどこが壊れたのかをある程度自分で絞り込んでパーツを調達する必要があります。ショップの保証も存在しますが、ユーザーが少しでもカスタムすると保証が効かなくなってしまうケースが多いので、事実上保証はないものだと思った方が良いです。
車であれば故障の修理工賃が新車価格の数十%になることはエンジンブローでもしない限りありませんが、エアガンの修理は基本工賃が一万円くらいかかることが多いので、それに部品代などを乗せると結構な額になります。
筆者が驚いたのは、ショップでストックを交換しただけで保証がなくなると言われたときです。
多様性を尊重できる人
サバゲーをするには多様性を尊重する姿勢が必要です。
サバゲーの定例会は老若男女に開かれた自由な表現空間です。中には自分の好みではない服装をしている人もいるでしょう。当然攻撃的な言動に対しては毅然とした対応をする必要がありますが、自分の好み以外の服装をしていたり、ふざけている人がいても温かく見守る姿勢が必要です。
人によっては予算が足りなくて中途半端な装備をしていたり、ダサかったりすることもあるでしょう。そんなときに同じサバゲー仲間として一緒にゲームを楽しめる人こそ歓迎されるサバゲーマーです。
そこのAKのお兄さん!一緒に突撃しましょう!
なんて会話はよくあることです。
名前も知らない、初めて会った赤の他人ともゲームを通して通じ合い、楽しみを共有することができる。良いプレーが出れば初対面でもニヤリと笑ってグータッチです。
そんな非日常で一期一会の友情を育んでくれるのは他でもない、他人へのリスペクトです。
ハマりにくい人
好きなゲーム=勝てるゲームな人
サバゲーで初心者がいきなり勝つことはほぼ不可能です。多分、これまでやったどのゲームよりも1キルが遠いゲームだと思います。筆者のサバゲー人生初キルは今でも忘れません、3回目のサバゲーで捨て身の猛ダッシュをしたら敵の背後を取れて一気に5キルくらいできたときです。
上でも書きましたが、サバゲーは死にゲーです。何度かやられても「なにくそ」と改善策を考えてトライアンドエラーを楽しめる人でないとサバゲーを楽しむのは難しいかもしれません。
ですが、サバゲーに興味があるのであれば、サバゲーを機に「勝てるゲームを楽しむ」だけではなく、「勝てるようになる過程を楽しむ」ことも知っていただけたら幸いです。
ガチガチのミリオタ
意外と相性が悪いのがガッチガチのミリオタな人。
〇〇部隊の都市迷彩なら装備は××じゃないとおかしい!
など、装備に強いこだわりがある場合にはそのこだわりの一部は捨ててもらう必要があります。
サバゲーマーはみんな限られた予算と知識の中で装備を調達してサバゲーを楽しんでいます。
サバゲーはミリタリーの要素が強いゲームですが、定例会は様々なバックグラウンドの人が集っている遊び場でもあります。そこにいる他人の装備にケチをつけたり、知識不足にイライラしてしまうようではサバゲーを楽しむことはできません。
また、「正しいミリタリー知識を教えてあげねば!」という使命感で他人に講釈を始める人もいますが迷惑千万です。勉強したければ勝手に勉強します。
筆者は参加した定例会で旧軍装備の人に延々と三八式歩兵銃の素晴らしさを説かれ、辟易して席移動したことがあります。
ミリタリーは自分でハマるもの、人それぞれのサバゲーの楽しみ方があるということを知っていただければ幸いです。