サバゲーは弾をばら撒き合うだけではありません。明確に技術の差がヒットの取れ方で見えてくるからサバゲーの世界は奥が深くて広いのです。
頭では分かっていてもそれを確実に実行するのは難しく、少しずつできるようになってきても上手い人との間にある技術の差で撃ち負けてしまうものです。
そんなとき、
一発逆転の裏技や秘密兵器を獲得すれば一気に上級者と渡り合えるようになるのではないか
と思ってしまうのは人間の自然な心理です。そしてサバゲー、もといミリタリーの世界には様々なテクニックや小技が存在します。
本稿は、そのような小技に飛びついてそこから前に進めなくなってしまわないような道標になれば良いと思って書いています。
小技に飛びついてしまう心理
上記で述べた
一発逆転の裏技や秘密兵器を獲得すれば一気に上級者と渡り合えるようになるのではないか?
という期待は、金欠な大学生の
宝くじ当たらねえかな〜
という呟きとほぼ同じです。もう少し噛み砕いて言語化すると
努力はしたくないがノーリスクで他人を出し抜きたい
という話になります。ちなみにそんなことをネットのコミュニティで発信しようものなら情報商材屋が
宝くじを全通り買ったとしても還元率は40%ですが、この情報商材を使って〇〇のセミナーに通えば月収50万円も可能です!
と南京虫のように群がってきます。
ネットに蔓延る情報商材屋はそんな
楽して人より稼ぐ裏技がどこかに眠っているはず
という期待とも、妄想とも取れる願望に付け入って現金を巻き上げようと画策しているのです。
話をサバゲーに戻す前になんとなく言いたいことは伝わっているのではないかと思います。
一発で強くなれる裏技なんてねえ!
というのがどうしようもない事実です。サッカー初心者がいきなりオーバーヘッドシュートできるようになったところでオーバーヘッドシュートができる素人になるだけです。
その上で注意すべきテクニックを紹介していきます。
ちなみに本稿はこちらの記事の続きです。
クイックショット
クイックショットは野球でいうところの盗塁のような奇襲用の応用技術です。野球少年は日夜盗塁の練習をするより素振りとキャッチボールをするべきでしょう。
クイックショットについては近日中に別記事で詳しく書きますが、クイックショットは見た目以上に全身運動で、基本的な射撃技術がしっかりとできていることが大前提の技術です。
見よう見まねでクイックショットをやろうとすると、必ずその場で銃身を振るだけ、もしくはブラインドショットになります。つまり全く敵に当たらないかルール違反をするかのどちらかになります。
なので、まずはカッティング・パイをしっかりとできるようになりましょう。
「クイックショットが上手くできない」と悩む人の大半がクイックショットに多くを望みすぎています。
クイックショットを練習する前に
・狙った場所に弾を飛ばす
・歩きながら10m先のマンターゲットに当てる
ハンドガン
閉所での戦闘でハンドガンは何よりも心強い味方です。性能のいいハンドガンであれば30mくらいでも戦えてしまう上にライフルよりも遥かに取り回しやすいので「これでいいじゃん」と思えてしまいます。
わざわざ長くて重いライフルを使ってる連中を俺様のハンドガンで撃ち抜いてやるぜ
こう考えてハンドガン片手に無防備に走り回っている初心者をよく見ますが、ライフルを使うのにはライフルを使う理由があります。
・クリアリングが疎かになりがち
・全力疾走するとゾンビになりがち
相討ち特攻
ヒットが取れないことに業を煮やしてやってしまう人がよくいますが本当にやめてください。中には「相手がヒットと言うまで無敵モードマン」もいますが、ここまで来ると普通に悪質なゾンビです。
相討ち特攻をしないと倒せない敵はそもそも自分より力量が上です。それを倒すためにリスクを覚悟して挑むのは非常に素晴らしい姿勢ですが、そもそも撃ち合いを拒んで捨て身の突撃をするのはサバゲーの興を削いでしまうので歓迎できません。
また、相討ち特攻は99%軽いゾンビです。
普通に撃ち合って倒せない相手からしてみれば、「おりゃあっ!」と突っ込んでくるとき、先に銃身が見えるので引き金を引いています。
相討ちすると決めた人はヒットしていようがいまいが突っ込んでくるので、結果としては相討ちになりますが、厳密な判定が可能であればほぼ確実に待っている方が先に当てています。
セーフティで「膠着したら相討ち覚悟で突っ込んだ方がいいよ」と初心者に勧めている人を見ると「おぅふ」となります。
大丈夫。技術が身につけば相討ちなんて狙わなくても相手を倒したり倒されたりできるようになります。