サバゲー技術の基礎:立ち回り編 第3回 戦術的撤退

サバゲーの基本技術
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軽装で撃ち合いを楽しみたい派の管理人
車と銃で火の車なのであの手この手で節約を試みている

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撤退は敗北ではありません。サバゲーにおける戦術的撤退はまさに勝利に向けての転進なのです。前線を上げることと同じくらい大切なのは前線を維持することであると述べましたが、敵の勢いが強すぎたり、味方が追い付いていない場合には前線を下げることも作戦のうちです。

包囲だけはされないようにしよう

サバゲーにおいても実戦においても戦闘において一番恐ろしいことは敵に包囲されることです。包囲された状態を脱することを「解囲」と言いますが、包囲の外からの支援なしに解囲に成功した例は歴史上あまり多くありません。最も有名な例で言うと島津の退き口ですが、こんなこと歴史上そうそうありません。

ところで島津の退き口を題材(?)にした「ドリフターズ」は笑っちゃうくらい連載ペースが遅いですが掛け値なしに面白い漫画です。筆者的にヒストリエベルセルクと並ぶレベルに面白いです。

少し脱線したので包囲の話に戻りましょう。

サバゲーにおいて包囲された状態を定義するとすれば、自分一人が前線で突出した状態を指します。

包囲されてはいけない三つの理由

①相手に数的有利が生まれてしまう
サバゲーは常に多い人数で撃ち合っている方が有利です。突出したプレイヤーが包囲されて倒されてしまえば、必然的にゲーム内の人数バランスは敵側に傾きます。
②包囲している敵が幅広く安全圏を確保できてしまう
敵を包囲できている状態では、自分のチームが自由に動き回ることができます。
なので、敵を包囲している側のチームはより有利なポジションを探して動き回ることができてしまうため、包囲されているプレイヤーより後ろのプレイヤーから敵の陣容が把握できなくなってしまいます。
③前線で動けないプレイヤーがいると周りも動けない
上記の②の延長線上で、味方がどこから撃たれているのかよくわからない状態だと、相手は動き回っているのにこちらの足が止まってしまいます。
ボクシングでもサッカーでもそうですが、基本的に負けるのは足の止まったチームです。オシム時代のジェフユナイテッド千葉はよく走る選手が多いチームでしたね…
 

ケーススタディ:包囲される前に脱出する

黄色が1名、開幕ダッシュで敵陣の懐に入り込むことに成功したものの、どこに進もうにも敵の制圧射撃を受けて立ち往生している場面です。

黄色チーム立ち往生

こんな状況で理想的なのは、味方に前線を上げてもらって、動けない黄色さんが倒されてもカバーできる状態にしてもらうことです。

実はサバゲーにおけるディフェンダーの役割は最初から最後まで自陣にこもって最後の砦になる人ではなく、前線に空いた穴をどんどん埋めてアタッカーの前進をサポートする人です。

しかし、ディフェンダーが黄色をカバーしてくれないと、敵にこれだけ前線を上げられてしまいます。

 

自分がアタッカー、何かしらの理由で味方の援護が期待できないときには一度前線を下げることも考えましょう。そんなときはなるべく具体的に味方に指示を出して自分が退却できるようにしましょう。

プレイヤー
プレイヤー

左後ろさん、バリケ1つ下がるので右前の赤にけん制射撃お願いします!

こうすれば赤チームはどこに動くにもいずれかの黄色チームと撃ち合わなければいけないため、進路を確実に潰すことができます。

サバゲーの肝はとにかく数的有利な撃ち合いを行うこと。最初の状態では2対1を3回やるので全員撃破されてしまいますが、2対3の状況を作り出せば相手を撃破して味方と共に前進することができます。
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