可燃性の高いタイトルなので先に断っておくと、筆者はアンチUABではありません。
初心者が基本的な構え方や狙い方を覚える前に「薄い構え」を叩き込まれてしまうとトラブルの元になりやすいので筆者はあえて初心者にコツを聞かれても薄い構えは教えません。
その理由を説明します。
薄い構えとは
「薄い構え」とは自分の身体の露出を最小限に抑えて索敵、照準する射撃テクニックです。
特に室内フィールドで上級者を相手に渡り合っていくには必須の技術と言っても過言ではありません。
昨日はBulletで薄い構えをする変態でしたw
— FAMOZ ISG@11月絶対サバゲ行く (@M_A_G_ZUKI) March 15, 2020
※UABもspeedQBもやった事がないので見よう見まねの構えです※ pic.twitter.com/7L5fBSbZt4
薄い構えをすることで、バリケードからの露出は銃口、片目、手の甲に限定されます。
こうすることで、標準的な構えでは敵に対して露出してしまう肩や肘の露出を避けることができます。
ゲーム中に撮られていた一枚。
— K11丘の人 (@l3x18999k11) January 10, 2021
無理なくきちんと余裕を持たせた上での射撃フォームが取れていてこれは自己評価高いな!
嫌いじゃない pic.twitter.com/HyvvPraALz
標準的な射撃フォーム
標準的な射撃フォームとはかなり違う射撃フォームであることが見て取れると思います。
薄い構えの問題点
ブラインドファイア
薄い構えそのものは問題ではありません。問題は、基本的なスキルのない初心者が薄い構えだけを覚えると、ブラインドファイア(目くら撃ち)になりがちなことです。
ブラインドファイアはほぼ全てのフィールドで禁止されている違反行為です。その理由は大きく分けて2点あります。
1. 危険だから
銃だけをバリケードから突き出す動きをすると、銃で他のプレイヤーを刺突してしまう恐れがあります。
2. ゲーム性を損なうから
サバゲーは被弾を自己申告する紳士のゲームです。ほとんどのフィールドで使用されているルールは銃へのヒットも含む全身ヒット制です。それに対して目くら撃ちは仲間を撃ってしまったり、自分の銃への被弾に気付かないことでゾンビ化するリスクを高めます。
さて、薄い構えに話を戻します。
薄い構えの派生形として、C.A.R.システムのハイポジションをライフルに応用した構えが存在します。下の動画の最初の構えをライフルでやる感じです。
そうすると、ライフルを構えているのに上半身を軽く前後動させるだけで非常に素早くバリケードから体を出せるようになります。
このやり方は特にCQBなどでは有効なのですが、初心者がゲーム中に夢中でこれをやろうとすると、銃だけを身体から離して前後させてしまいます(ガッチョ~ンの動き)。
筆者はこれで運営さんに注意されている初心者さんを何人も見てきています。
上達の妨げになる
薄い構えとクイックショットはCQBでは有効なテクニックですが、一足飛びにこのテクニックに飛びついてしまうとサバゲーの上達がそこで止まってしまいます。まずはしっかりと銃を構えて索敵することを覚えてほしいと思います。
サバゲーの基本は索敵→照準→射撃という動作です。
上記のようなクイックショットは索敵が完了した上で照準と射撃を同時に行うための、応用系の動作です。この動作だけをするようになると、そもそもの精密射撃をするスキルが培われませんし、その前の索敵が上達しません。
薄い構えでしっかり狙うためには、しっかり構えて狙えるスキルが前提になります。
なので筆者は初心者をサバゲーに連れていくときは、
・しっかり構える
・しっかり探す
・しっかり狙う
という三点を最初に教えます。
人それぞれ優先すべきと考えるスキルの順序はあると思いますが、以上が筆者が薄い構えを初心者に教えない理由です。