縦深攻撃のサバゲーへの応用
この戦術をサバゲーに応用してみましょう。この作戦を発動する状況は、緒戦の撃ち合いをこちらが有利に運び、人数差がある程度できている状況で敵陣を破壊してフラッグゲットまで押し込みたいという状況です。
最初に突撃するグループを「第一梯団」と言います。第一梯団が突撃を開始したらすぐさま第二梯団がその後を追いかけます。第一梯団が攻勢限界に達したら、第二梯団がそれを横目にその先まで進みます。第二梯団の後ろを第三梯団が…という形で車がかりのようにプレイヤー同士がお互いを追い越し合いながら敵陣フラッグまで突撃します。
これをされると防御している側はたまりません。一人倒しても敵は止まらずに二人目、三人目が突っ込んできます。自分の隣の人が倒されて「ヤバい!」と思ったときには既に遅し、攻撃側は側面まで回り込んできているので撃たれてしまいます。
ちなみにゲーム開始からこれをやると戦力差がないので攻撃を受け切られてしまい、反転攻勢されて負けてしまいます。
具体的なやり方
サバゲーでは無線を有効に使っている人などほとんどおらず、ほぼ全員が目の前の撃ち合いに集中しているため、敵陣のどちらかのサイドを突破することができれば逆サイドの人と戦わずしてフラッグまで行けてしまうことが多々あります。
下準備
この複雑な攻撃を成功させるのに必要なのは下準備です。縦深攻撃は下準備が9割です。
- この戦術を理解している人が複数名いるチームを組織します
- ゲーム中はその人たちが少し離れてゲームを進めます
- 3人1組程度の集団を2つ以上作ります
この際に戦術を理解している人が集団の音頭をとります
コミュ力が必要です - 集団内で突撃の順番を決めます
- 集団内で突撃する場所を決めます
これで突撃の準備は完了です。あとはタイミングを合わせて突撃を開始するだけです。
突撃
一度突撃を始めたら止まることは許されません。自分の身を案じて止まってしまうと前進した味方が前線で孤立してしまいます。常に自分が一番前になるように、味方を追い越し続けましょう。
逆に自分が接敵して止まったら味方が自分を追い越してその敵を倒してくれます。
敵からすると右側から敵が駆け上がってきたと思ってそちらを見た途端、背中側に別の敵が現れるため、一見有利な位置に陣取っていても反応することができません。
これを可能にするのは先に突撃して撃ち合いを始めた人が行っている牽制射撃です。この牽制射撃は拘束攻撃とも呼ばれ、敵に容易に退却させないための攻撃です。
まとめ
サバゲーにおける縦深攻撃は、数的優位をもって敵を一気にすり潰す戦術です。
突撃の開始前に入念な準備を行い、突撃を開始したら脇目を振らずに各自の仕事に専念しましょう。
各自の仕事とは、
・目の前の敵とは必ず撃ち合うこと
・味方と決めた突撃地点までは被弾覚悟で突っ込むこと
この三点です。
初対面の人と話してバシッと作戦が決まると最高に気分がいいですよ。皆さんも可能であればやってみてはいかがでしょうか?