古今東西、趣味にハマった貧乏人は例外なく連日連夜中古市場に目を光らせます。車乗りはタイヤを探し、カメコはレンズを探し、サバゲーマーは銃を探します。
本稿では「安く買いたい」と「高く売りたい」がうずまくこの戦場で、少しでも高く手持ちのエアガンを売るコツを解説していきます。
本稿は下記記事の続きです。
売る場所は個人売買
売り先はヤフオクやメルカリ、もしくはTwitterの#ミリタリー物販などを使いましょう。
上記の記事でも書きましたが、いつでも買い取ってくれるセコハンショップなどは、いつでも買い取ってくれる代わりに管理費と利益を差し引いた価格で下取りするので100%買い叩かれます。
マーケット・インの考え方
マーケット・インはプロダクト・アウトと対をなすビジネス用語です。
これまでになかった良いものを作って売るのがプロダクト・アウト、需要のあるものを売るのがマーケット・インです。
エアガン売買において商材はエアガンで固定されているため、素人が新たな付加価値を創造することは難しいです。
自分のエアガンを詳しく知ろう
エアガンを高く売るためには、自分のエアガンがどれだけの価値を持つのかを正しく知っておく必要があります。
・どのくらい使用されたか
・どのくらい傷があるか
・どのくらい動作が劣化しているか
・何が付属するか
以上はエアガンを売る際に最低限把握しておくべき情報です。これらの情報は使用感が少なく、具体的あるほど市場価値を高めていきます。
新品に近い状態で売ろう
エアガンの価値は基本的に新品箱出しが最大です。
カスタムは好みで行うものです。中古車も改造車は買値が下がります。素人が勝手にダメージ加工したギターを高値で売ろうとしても売れません。それと同じで、基本的に原型をとどめていない部分はそれを箱出しに戻すコスト分が新品箱出しから減損していると考えるべきです。
逆に、カスタムしたときに取り外したパーツが手元に残っているなら、それらを組みなおして売った方が高く売れます。
カスタムパーツも不要なのであれば、カスタムパーツとしてバラ売りした方が、銃に組み込んで銃の価格に上乗せするよりも高く売れます。
基本的にカスタムパーツには需要がありますが、純正パーツにはあまり需要がありません。
ごく一部、例えばサマコバモーターを入れている、SBDが付いているなど、純粋にエアガンの性能・耐久性を向上させるメリットしかないカスタムが施されている場合は例外ですが、そうでない場合は新品箱出しからどのくらい離れてしまっているかが価格設定の基準になってきます。
明記すべき項目
カスタムにいくらかかったかは購入者からすれば知ったことではないと先述しましたが、その銃への思い入れも購入者からすれば知ったことではありません。
いくら大切に保管していたことや手放す心苦しさを綴っても、同じ価値で1円でも安い商品があれば消費者はそちらへ流れます。それが市場の原理です。
簡潔に以下の情報を記載することをお勧めします。
・購入時期
・オーナー数
・最終発砲年月日
・発射弾数
・初速
・サイクル
・マガジン本数
・その他付属品
初速の情報があると売れやすさが段違いです。初速計はカスタムのためにも購入をお勧めします。
送料の出品者負担はマストです。エアガンは大きな商品なので、着払いにしていると購入者にとって安く買えるとしても二の足を踏んでしまいます。
上記の情報は絶対に誠実に書きましょう。
「個人売買の中古だしちょっとぐらいごまかしてもバレないでしょ」と思ったら大間違い。中古でエアガンを即決する人の中には物凄いサイクルでエアガンの売買を繰り返している人が大勢います。
「わずか2000発でこんなにモーターがヘタっているはずがない」
「このパーツは2年前のロットには使われていない」
など、ごまかした場所は業者のように特定されます。
綺麗な写真を撮ろう
写真はなるべき綺麗に撮りましょう。
綺麗に撮るとは見栄えよくとることではありません。商品を探している人が写真を見たときにパッと目に留まる写真を撮りましょう。
・なるべく床にベタ置きしない
・付属品全部を写す
・傷は部位ごとに細かく撮る
小傷はトラブルの元です。細かい傷については言った言わないのトラブルを生みかねませんので、なるべく写真を撮ってアップロードしておきましょう。
まとめ
購入者からすると自分のほしいものが適切な価格で市場にあることが全てです。そのことを念頭に置いて次の銃を買うための資金集め、頑張ってください。